神奈川県気功太極拳倶楽部(神奈川県太極拳連合会)

中国武術研究院 横浜武術院 神奈川県気功太極拳倶楽部は、アフターコロナ時代に応対した活動を行っています。 「上海復旦大学武術協会 日本本部」として普及活動を展開しています。本格的な中国武術大会の「武術ジャパンカップ大会 伝統中国武術大会」を運営していました。お問い合わせは「横浜武術院HP 」www.yokohamabujutuin.sakura.ne.jp によろしくお願い致します。

中国武術段位 武優段位制度 考評

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中国武術段位制」とは

段位とは字面の解釈の通り ”段”とは階段という意味での段の意味であり、”位”とは位置の位のことをさしており、中国武術段位制は中国武術協会が制定し、国際武術連合会が、2013年より「国際武術段位制」として、中国国内、海外の武術習練者たちの練功による過程で身につけた武術技能を、習練者自身の段階的位置づけを量るための等級認定制度です。

 

技能水準や武徳や武術理論などを包括する考試である武術段位制を実施することで習武者は武術レベルの質を理解し、多くが切磋琢磨する機会となり、全面的武術発展を目指していくことができます。

 

日本国内では、2017年から「一般社団法人 全日本太極拳連合会」が制定する「全太連段位制度 | 全日本太極拳連合会」があり推奨しております。

 

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上海復旦大学武術協会 日本本部 横浜武術院は、本場中国での「中国武術段位制」で国際武術連合会の行う「国際武術段位制」とも連携していて「国際段位」の認定も受けることができます。

 

国際武術段位 香港考評大会

 

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http://www.hkwushuschool.com/big/news_show.asp?info_id=2523

 

 

中国武術段位制」を実施する意義

 

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段位制を実施する意義について、主要なものは6つ。

 

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 1、中国武術段位制は 中国国家体育総局武術研究院、中国武術協会がスポーツ科学や養生文化での正しい標準に基づいて制定したもので、系統的に武術を継承する武術習練者たちの武術技能や武術文化をより高度へと導くためにあります。

 

日本国内では「一般社団法人 全日本太極拳連合会」が日本国内における「中国武術太極拳の武芸優秀者」を社会的公認を行う「武優段位制度」があり、こちらと連動して日本での「中国武術段位制度」を行っています。

 

2、武術段位制の技術体系として、初学者には学び易く、より深く学び修練する者たちには、より高度へと能力が上がるようになり、実践していく武術知識や武術技能の向上が可能です。

 

3、武術段位制は各個人個人で自身の技能等級を量ることが出来て、より高みを目指していくことで、習練者は理想の段位を目指し自発的に向上心と達成しようとする栄誉感を得ることが出来るのです。

 

4、武術段位制の考試では、基礎動作から応用動作まで、それぞれに統一した内容で構成されており、ひとつの独立した武術競技形式での方法を行います。

 

5、武術段位制は国際武術連合会が公認する、この制度は海外武術人士向けにも行われており、この標準化した教学法と考試が適用され、中国武術の国際発展化を高めるものです。

 

6、中国武術段位制は標準的発展を図り、その他の武術に関係する産業経済を刺激し市場を豊かにして武術産業全体を発展させます。

 

 

中国武術段位国際考試(国際段位制)

 

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中国武術段位制 考評大会

 

中国上海 復旦大学武術協会 日本本部 横浜武術院が主催し、

 中国武術段位国際考試(国際段位制)」に則ったスタイルで行い、有能な中国武術技芸における「段位認定」に相応しい技能保持者を発掘し、受験者の申請する「中国武術段位」能力を、上海復旦大学武術協会 日本本部の「中国武術段位制 考評員」が「考評会」で、技能検定会を行い、「(一社)全日本太極拳連合会」公認資格「武優段位」を認定合格のレベルにある武術人士に、各段位技能教程を有する指導者認定書を発行し、授与します。

 

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中国語原版:《中国武术段位制》技术考试办法

 

一、申請者資格

中国武術段位制一段~六段においてその資格を獲得する者、あるいは進段する者。

 

二、申請方法

1、中国武術段位制度考評を受験する者は、必ず「中国武術段位制系列教程」の規定套路の中から一項目と自選項目1項目、三段からは規定項目を一つ器械項目を1つ行う。

 

a、規定套路中国武術制系列教程:長拳少林拳、陳式、楊式、和式、武式、呉式、孫式、各式太極拳形意拳八卦掌通臂拳、戳脚、翻子拳八極拳蟷螂拳、五祖拳、詠春拳、剣術、短棍、二節棍、自衛防身術、武術功法。

 

以上22項目の中から単練套路、対打套路、析招の3種を行えるようになること。試験では単練套路と対打套路が必須。

 

b、自選套路:各個人の修得した武術項目で得意な套路

 

2、武術段位考評に申請する者は各自に相応しいレベルであることを確認すること。


三、考評形式

1、規定套路:考評試験で各受験段位の同一拳種、同一段位規定套路を示範を行う。

2、自選套路:競技会での成績がその持ち点となる(三段~六段)

3、理論考試:中国武術理論概論、中国武術史、武徳と武術礼儀の中から出題する。

 

四、段位認定

 

武優段位制度 基準

 

「伝統中国武術 日本選手権大会」「武術観摩エキシビジョン大会」
中国武術段位制 考評大会」技能評価ルール

 

採点基準

「国際伝統中国武術競技規則」に則り、各々の保有する「武術技能水準」を「公平 公正 公開」の元に「スポーツ科学、武術理論、技能評価の実証」に基づいて、
評価判定する(日本国内では、日本式の武術ジャパンカップ大会ルールを判断基準とする)

 

武術技芸での評価判断基準 (考評では10点の中から、得点を配当される)

身型:手型 手法 歩型 歩法

協調:左右両手 左右両足 上半身 下半身の安定感
勁力:武術技芸としての拳掌の突き技、足の蹴り技 すべての武術技芸の力量の到達度

リズム:力の大小、強弱、適格なリラックスと緊張度のバランス
武術風格:姿勢の正しさ、表情の安定感、武術技芸への信頼度の高さ
精神:伝統中国武術を支える、正しい武術思想や武術理論の基にした精神に溢れた意識で武術技芸を行っている。


〇修練を行う時での標準化とされる基準

身型:6点 
協調・勁力:2点
リズム 武術風格 精神:2点  
 

〇考評される時での規範化とされる評価基準 

リズム 武術風格 精神:2点  
協調・勁力:2点 
身型:6点

 

取得段位   1種目          2種目

 

六段位   8、90以上        17、60(8,8)

五段位   8、88~8、89     17、40~17、59(8、795)

四段位   8、70~8、79     17、20~17、39(8、695)

三段位   8、60~8、69     16、80~17、19(8、595)

二段位   8、40~8、59     16、40~16、79(8、395)

初段位   8、00~8、39     15、80~16、39(8、195)

一級位   7、00~7、99     13、80~15、79(7、895)

 

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採点基準

 

「伝統中国武術競技規則」に則り、各々の保有する「武術技能の高さ」を評価判定する。

 

伝統中国武術 国際武術競技規則(原版)

 

http://www.hkwushuu.com.hk/documents/2013twr.pdf

 

※参加出場者全員の各自の持ち点がスタート時は「10点」から始まり、「功法」「攻防技能」「套路」での動作状況によって、

 

不足部分が現れた時は、判定審判員が適宜にポイントが指し引かれるようになり、

 

最終的に、持ち点が各自の得点として「総合判定:年代・技能・動作数・精神・風格」最終判定される、という考え方でできています。

 

套路演武・演示における評価判定の配分

 

1.動作規格 6点

 

2.協調性 発力 ”勁” 2点

 

3.精神 リズム 内容 風格 技の結合 布局 2点

 

4.失誤 

 

太極拳各式 健身功法 拳術 器械 総編項目

 

配点       

 

6点(動作規格)

 

手型 手法 歩型 歩法              

身法 腿法  器械操作法             

跳躍 バランス                  

 

2点(協調性 発力”勁”)

 

発力の充足 力の使い方の順達度  


力点の正確さ 手、眼、身、法、歩の協調一致さ   

動作の鋭敏さ 運動の熟達度 沈着安穏さ      

連貫と円滑さ 

 

2点(精神 風格 リズム感)

 

活力の充満 完成された”勁力”での緩急や、動静、軽重のリズム感


風格の突出度 内容の充実 構成の合理性      

変化の多様性 配置の整合性 意識の集中      

表情の自然さ 適度な速さ

 

失策とみなす、判断基準

 

※「年代・技能・動作数・精神・風格」における総合判定のため、直接にポイント減になることはなし

 

技能考評審判員が総合判定

 

動作の忘却 

 

剣穂・刀彩が身体に巻き付き動作に影響を与える

 

器械が床にぶつかる 

 

「器械」を落とした

 

ラインアウト 

 

※14×8mのコートの外に出てしまった

 

バランスを崩す 

 

床へ倒れてしまった など

 

 

1.動作規格

 

競技で行う套路内での全技術動作から各項目に求められる性質の完成度を見る。

 

技の整合性のために「型」と「方法」が適確かどうかを評する。

 

「手型・手法」「歩型:歩法」「身体操作法」「器械操作方法」など。

 

2.勁力 協調性

 

各武術項目の技術動作の実際の身体表現能力を評する。

 

発”勁”力・功力がその用法に則り手の先、足の先まで到達しているかを見る。

上下左右のバランス、眼の動きと技術(器械操作)との合致、巧みに行われているかをここで採点する。

 

3.精神 リズム 内容 風格 技の結合 布局

 

精神:演じる者の内在意識表現を見る。

 

リズム:動作の中での時間的変化 動~静 快~慢 など。

風格:各武術項目の特徴と風貌の現れを見る。

技の結合:動作と動作のつながりが滑らかで巧妙かつ 起伏、自由自在な変転を見る。

 

布局:それぞれの武術項目における空間的変化

 

コート内の場所の使い方で、それは武術的行動範囲を評する。

空間の滞在部分を駆使し理に適い、バランスがとれ 変幻自在さを見る。

(逆にいえば、偏ってはならず、一部分のところだけに留まらないようにする)

 

4.失誤

 

動作を途中で頓挫し退場した場合、動作を忘れてしまった、器械の変形

衣服の乱れ、ふらつく・バランス等を崩す、起~収勢が合致しない、コートから出てしまう、時間不足、超過など。

 

「武術ジャパンカップ大会 武術観摩エキシビジョン大会」「中国武術段位制 考評大会」において、各等級判定における得点配分  

 

A級 判定 9、0~8、8

 

武術動作は規範に正しく、用いられる技の数々が清々しさをも感じ、力は届くべき場所へ到達していて、リズムも滑らかで動きははっきりしている。

 

手や眼の動きと身体(器械)の使い方はピタリとまとまり よく練られた技が その套路を完成させている。

 

B級 判定 8、5~8、7

 

動作はルールに正しく、方法もよく 力はよく届き 手と眼と身法(器械)が整っていて完成度は高い。

 

C級 判定 8、2~8、4

 

動作は比較的ルールに合っている。技もきれいに忘れることなく、套路を演じている。

 

D級 判定 7、9~8、1

 

動作に大きな誤りはないが、方法も基本的には沿っているが技法における「武術内在意識」に何かしら集中力が不足しているように感じ、一応は通すことができている。

 

五、考試成績認定と証書の発行

 

中国武術 太極拳 習練者:中国武術段位制:規定項目、自選項目、理論3項目の考査の成績結果から各段位の「認定証書」を発行する。

 

六、申請費用

 

各運営団体ごとに規定を参照のこと。

 

1、上海復旦大学武術協会 日本本部 横浜武術院「中国武術段位制 考評大会」

2、一般社団法人 全日本太極拳連合会 


七、申請規定

 

1、原則として段位認定は一級位から受験をする。

 

飛び段での申請は認めない。

 

例:現在三段を有する者は、次回は四段を申請する、五段、六段以上の申請は認められない。

 

2、もしまだ無段位で初めて段位申請をする者で訓練時間が長く、ある一定の武術の技術水準を持つ者は二段、三段を申請することができる。そして更に武術水準を持つ者で武術指導者や組織社会で武術指導を職業としている者は、その推薦人を通して申請し、武術活動の履歴書と今まで得た国内武術大会や国際武術大会での成績証明書(コピー)と武術論文を提出し、段位認定組織委員会が申請を受けてから考評会にて、内容の是非における判断をする。

 

3、進段について

 

一級 :無級、無段者が受験。

進一段:武術教程一級の合格、年齢は13歳以上。

進二段:一段 認定合格者

 

進三段:二段 認定合格者 年齢は16歳以上

進四段:三段 認定合格者 年齢は18歳以上

 

進五段:四段 認定合格者

進六段:五段 認定合格者 年齢は50歳以上

 

進七段:六段認定者から、一般社団法人 全日本太極拳連合会が公認する名誉段位

 

八、備註

 

1、一度、段位申請を行ってからは受け取った申請書や費用などの返還などはできない

 

2、段位考試で申請した段位が水準に届かなかった場合、各水準に相応しい段位を認証する。

 

3、段位考評の結果、如何なる理由があっても費用などは返還できない。

 

九、備註2 

 

中国武術段位制の管理方法のすべては中国武術協会国際武術連合会、日本国内の「武優段位制度」の管理方法は「(一社)全日本太極拳連合会」にある。

 

十、その他、未解決な事があれば適宜対応をする。