神奈川県気功太極拳倶楽部(神奈川県太極拳連合会)

中国武術研究院 横浜武術院 神奈川県気功太極拳倶楽部は、アフターコロナ時代に応対した活動を行っています。 「上海復旦大学武術協会 日本本部」として普及活動を展開しています。本格的な中国武術大会の「武術ジャパンカップ大会 伝統中国武術大会」を運営していました。お問い合わせは「横浜武術院HP 」www.yokohamabujutuin.sakura.ne.jp によろしくお願い致します。

太極拳の練習活動で、よくある質問でのQ&A 太極拳理論3

太極拳の練習活動で、よくある質問でのQ&A

 

太極拳の動作を覚えられないんですが・・

 

初めのうちは、見慣れない動きだということがあります。気持ちはリラックスして全身運動を行って快適な心身感覚が感じられるようになるので十分に効果があります。次第に慣れてくれば要領がよくなって出来て覚えられるようになって来ますので、時間をかけて楽しめるようにしていくことでいいと思います。

 

どのような健康効果がありますか?

 

最初は動態視力が向上して動くものを目で追いかけていく視力が向上して行きます。そして両手足、全身を用いることで、全身運動の血行促進による血液循環がよくなり、体温上昇、呼吸法による運動で肺活量が大きくなり、記憶力向上、大脳の活性化になります。こうすることで、古くは「不老長生の術」と呼ばれ、ご自身でアンチエイジング効果が期待できます。

 

太極拳の先生になれるでしょうか?

 

早い方では、左右同じ動きで体操感覚でできる「太極拳套路(型形式運動)」は3年~5年で自身で行いながら解説をできれば可能です(スポーツクラブ業界は、米国式思考システムで、短いけれどOKが普通です、今流行したアメリカン・ヨガ”は、早ければOKみたいで、半年~1年間で普通にレッスン講師デビューは非常に多いです)

 

太極拳界では、こうした環境での需要と応対で、できれば「一般社団法人 全日本太極拳連合会」や「上海復旦大学武術協会日本本部」での技能資格を取得すると宣伝などにも効果的です。

 

腰や肩が固くで痛いんですが・・

 

準備運動でも、簡単な体操感覚での「導引気功」を合わせて、ゆっくりと少しずつ行えば、肩の可動域、腰の筋肉をほぐし背骨の腰椎~胸椎をちょっとずつ行うようにしていくと痛みを和らぎ、腰痛予防効果も大きくなります。

 

膝が痛いんですが、やってもいいでしょうか?

 

膝の痛みの原因は、最近では、バリアフリーで便利になった良い面はありますが、昇降運動を行わなくなったことが医学界から指摘されています。はじめは簡単な屈伸運動や、膝関節周りをほぐし、ゆっくりとした体重移動動作で脚力強化が平地でも安全に行えます。

 

記憶力は上がりますか?

 

記憶力は全般的に向上します、以前の学習した動作や動作名称を思い出したり、新しく覚えていくことで脳の活性化全体に効果があります。

 

太極拳の特徴は何ですか。

 

大きく3つの特徴があります、それは「”意識運動”で脳の活性化」「”呼吸運動”で肺活力の強化」「”全身運動”で全身の血行促進」が図られることで、心機能のはたらきも向上します。

 

太極拳は何種類あって、何がいいですか?

 

古くは、明の時代に中国河南省の陳家溝という地で広まった「陳家太極拳」それから清朝の時代に、陳家太極拳を楊露禅が学び新しくスタイルを創作し北京で広まった「楊家太極拳」楊露禅の幼馴染で理論と推手の巧みな「武禹襄」の創始した「武式太極拳武式太極拳を学んだ孫禄堂の創始した「孫式太極拳」他に楊露禅に学んだ全佑の創始した「全佑太極拳」全佑太極拳の養子の呉鑑泉の創始した「呉式太極拳」これらの太極拳は多くが中華民国時代に創始をされました。近年では上海に伝わる「全佑太極拳」にアレンジを加えた「常式太極拳」「陳家太極拳」のらせん運動を取り込み導引気功の要素を含む「龍身蛇形太極拳」があります。これらは「太極拳文化」と総括されて様々な発展を常に取り込んで現在でも多くの太極拳が創始されています。一番大事なことは心身の活性化に役立ち、個人個人の個性にあった太極拳を選択し長く修練を通してご自身の心身への安心感を高め信頼を築けるものが良いと思います。

 

資格はとれますか?

 

現在は日本国内にいくつかの社団法人組織が運営を行い、技能資格証明書を発行して普及活動を行っています。私達は「一般社団法人 全日本太極拳連合会」の技能検定試験を受けて段位認定が受けられます。その他に神奈川県内の普及活動発展の為に「神奈川県太極拳連合会」「上海復旦大学武術協会日本本部」公認の等級ライセンス制度を2020年から行います、こうした技能を向上させられる機会があることで、ご自身のレベルアップ目標にもなりますし、資格証明書になり、教室運営を新しく考えている方には宣伝効果も高くなります。「全日本太極拳連合会」「神奈川県太極拳連合会」「上海復旦大学武術協会日本本部」では年に2回ほど、専門の特別講習会、技能資格講習会を履修することで修了者の方に資格証明書を授与致しております。

 

仕事にするには、どうしたらなれますか?

 

技能を高め、理論体系、教学法を特別講習会で学び、人に伝えられるようになれば可能です。検定を受けて技能資格証明書があると、スポーツクラブやカルチャーセンター、地域のスポーツセンターや地区センターでも教室運営がすすめ易くなります。そして教室運営に活性化を加えるにはモチベーションアップやチームワークを高めるにもイベントに、本人でも会員さんに参加されるとクラスの発展やイメージアップを通した宣伝に結びつきやすくなります。「全日本太極拳連合会」の主催する「太極拳 中国武術ジャパンカップ大会」「全国選抜選手権大会」「神奈川県太極拳連合会」主催の「神奈川県太極拳選手権大会」などがあります。

 

気功との違いは何ですか?

 

元々は歴史的には2500年前に春秋戦国時代に中国で行われていた「導引術」が一番古く、そして歴史書三国志に記述のある1800年の歴史ある「五禽戯」そして少林寺にルーツを持つ「少林気功」そしてその要素に剛柔の武術技能を合わせた「太極拳」に繋がっていきます。導引術、気功の特徴は「心至れば意に至り、意至りて気に至る」という特徴を持つのが「導引術や気功」になり、そのステップ経て「意至れば気に至り、気至りて力(勁)に至る」が太極拳になります。

 

所属するなら、どこの組織がいいですか?

 

太極拳中国武術活動を行うのなら、一個人でも可能ですが、協力者やアドバイザーなどがいた方が活動の発展の展開が早いのが一般的な感覚です。日本国内にある法人組織はオリジナル24式、太極拳を行い、競技活動を行わない「日本健康太極拳協会」台湾組織の日本支部でクラシックな中華民国時代創始の太極拳活動を行う「全日本柔拳連盟」太極拳中国武術を日本式の競技スポーツ活動を中心にしている「日本武術太極拳連盟」2017年に創設された本格的太極拳中国武術の新時代活動として、セミナー・講習会や交流大会、競技大会を行っている「全日本太極拳連合会」があります。組織に所属されて、より発展や繁栄を考えるなら、一番普及・健康活動での感性の合って楽しくやり易い団体が良いと思います。

 

太極拳の練習で何に気をつけたらいいですか?

 

先ず重要なのは、毎回リラックスして「自分のいられる安心な場所だという認識力」を感じるすることです。よく聞かれて来たことですが「うまくできなければ申し訳ない」「上手くやろうと思ってもできない」「できないところが格好良くないから人に見られたくない」そういった意識を持たず、気持ちを落ち着かせて、周囲からの人目は誰であろうと、まったく気にしないようにして「ご自身の時間、ご自身のペース、ご自身の達成感や満足感」が一番大事です。そこから気付いて「ご自身の目指したいこと:目標」が見えて来たら、そこを目指してゆっくりでいいですから「マイペース」で太極拳、導引、気功で心身を快適にしながら、明るい未来目標へ向けて、仲間である皆さんと協力し合って、練功(ご自身の功を練る)活動を楽しく行っていきましょう。

 

中国で学ぶことはできますか?

 

中国とは、1985年から今年で35年めで学習、訓練、練習、交流活動を行って来ています。中国大陸を35年、変化もいい部分も身体で理解しています。これまでに一番最初に留学し、健身気功 五禽戯 馬王堆導引術も「上海体育大学 武術学院」「安徽省体育運動武術学校 武術隊」「湖北省体育運動武術学校 武術隊」上海名門一流大学の「復旦大学武術協会 武術隊」「北京体育大学」「北京市体育運動武術学校 武術隊」「中国北京 中国武術研究院」で修練を行いました。そこで一番公私共にお世話になり、深く学べた「復旦大学武術協会」と提携して「上海復旦大学武術協会日本本部」として会員さんや、競技選手を目指しての交流活動を展開しています。ペースとしては2年に1回という感じですが、学びたい「太極拳、健身気功、武術拳種」で上海市武術協会からでも専門の老師(先生)を復旦大学の体育館で非常に質の高いレベルでの研修が出来ます。しかしながら準備に時間がかかることもあり、3か月前に大学側とのスケジュール設定、通訳、観光、添乗員の有無など、様々な理由で準備に非常に時間がかかりますので、行う場合は、先ず「参加希望者の人数設定(最小催行6人~15人ぐらい ※理由は近来中国上海はインフレで物価が高く、人数が少ないと個人負担が大きくなります)」が決まってからの交渉になります。または個人での短期、長期、語学留学も可能です。やはり、5000年の歴史文化があり、古くから人口が世界一、今や国際情勢での大きな影響力を持つようになった、太極拳中国武術、中華料理、遺跡や博物館などの文化を知ることで、日本に居ては、絶対に想像もできないスケールやダイナミズムを知るには、中国研修は、とても有意義なものであると実感しています。


競技大会で、上位入賞者が得られる評価基準とは何ですか?

 

武術技芸での評価判断基準 (考評では10点の中から、得点あるいはA~D判定で審査される)

 

身型:手型 手法 歩型 歩法
協調:左右両手 左右両足 上半身 下半身の安定感
勁力:武術技芸としての拳掌の突き技、足の蹴り技 すべての武術技芸の力量の到達度
リズム:力の大小、強弱、適格なリラックスと緊張度のバランス
武術風格:姿勢の正しさ、表情の安定感、武術技芸への信頼度の高さ
精神:伝統中国武術を支える、正しい武術思想や武術理論の基にした精神に溢れた意識で武術技芸を行っている。

 

〇修練を行う時での重視される標準化とされる基準意識


身型:6点 
協調・勁力:2点
リズム 武術風格 精神:2点  
 
〇考評される時での規範化、模範的とされる評価基準の順番 


リズム 武術風格 精神:2点  
協調・勁力:2点 
身型:6点

 

映像で覚えるコツは何かありませんか?

 

最近はスマートフォンでもタブレットでも気軽にインターネット利用が出来て、何処でも何時でも「ユーチューブ」などで、見たいものがあれば沢山検索で調べられます。しかしながら、なかなか要領よく映像からは左右が反対で、方向もよく未確認な場合が多いです。推奨するのは、先に映像全体を見て、そこから最初の方から、部分、部分的に、「知りたいところ」に意識を集中して、右手のかたち、左手のかたち、右足のかたち、左足のかたち、腰のひねり具合、視線の方向、左右では、「右左」か「左右」か、そういうところから、ゆっくり落ち着いて分析して、ご自身で関心、興味のあるところを分析、実践して、ご自身の練功に着実に結び付けていくことが良いと思います。まさしく「好きこそ、ものの上手なれ」で、何でも好きになり、何時しか、ご自身の”わざ”も好きになれたら満足感や達成感も向上し、「信頼できる、ご自身=自信」が高まると思います。中国語には「自信心:自分自身を信じられる”心”を持とう」そんな表現があります。”自信心”をゆっくりと高めていきましょう。

 

週に何回行うといいですか?

 

現代の日本社会環境は、慌ただしく、皆さんそれぞれに「週1回」でも、「大事な”ご自身の心身”を大事にする為の時間確保」も作るにも大変な時代ですが、気分転換、そして週に1回でも1か月に1回でも、”ご自身の自発的浄化”が練功活動では行えます。「人生100年時代」といわれていますから、気長に構えて着実に、堅実に、ご自身の明るい未来を想い、週に何回かは、その”流れ”に任せて行うことが良いと思います。回数も、その時の”チャンス”という感覚で良いと思います。

 

練習に良い時間帯は何時ぐらいですか?

 

太極拳の技能も思想哲学にも与えた大きな影響を持つ「華侘五禽戯」ですが、「四季養生学」があり、本当に「不老長生の術」としていく為には、四季それぞれの季節感で影響を受ける、「五臓の活性化方法」を学ぶと良いですが、一般的な巷にいわれる「健康法感覚」でしたら、人それぞれの生活環境によりますが、お時間にゆとりのある方は、「ご自身の心身感覚にゆとりがあってから、できる時に、できる事を」を推奨しています。早朝や午前は、平日はゆとりが持ちにくいですから、朝目覚めたら、寝たままでよいですから、「意識呼吸法」で、「鼻は肺の窓」と呼ばれるぐらいに大事で重要な器官ですから、そこへ意識を置いて、出来る方は「腹式・胸式呼吸法」を行うと良いです。※ここだけで、肺炎を起こす可能性を限りなく低くし、真冬の空気で行えたらご自身での本能的な直感からの確信意識で精神面でも充実し、予防が自発的にできます。

 

片足で立つとふらつきますが、何か良い方法はありますか?

 

片足立ちは、初めは「かたちが出来なければならない」という意味はまったくなく、ひと先ず自身に意識を向けて「行ってみて、脚力を感じてみる」これが大事です、左右の動作を太極拳の練習では行いますが、慣れて来たら「足の裏・底」の感覚を高めていくことになり、左右の体重移動を何度も行いながら、足の指の裏、足の中心の感覚、踵にかかる体重を知り、それから、足首・踝、そして、すねとふくらはぎ、膝周辺、大腿部の前後左右に、かかる比重を感じて、少しずつ行いながら、徐々に必ず脚力における”支力の向上”の実感がありますから、そこから、基準を作って徐々に脚力にも自信を付けていきましょう。

 

世界保健期間WHOでは「健康」の定義をこういっています。

「健康」とは「肉体的」「精神的」「社会的」に健全で良好な状態であること。


しかしながら昨今の世界中で起きていることの連続を考えてみたり、現代日本社会の風景を眺めてみると、

先ず「社会」が健全なのか、どうか。

その社会で生活を無理にでもさせられていれば「精神」はどうなるのだろうか。

そしてそういう状態に長くいると「肉体的」にはどうなるのだろうか。

日本の医学界もそういう状況を見て何を思うのだろうか。

そんな世の中でも、我々はひと先ず我々の「社会・コミュニティ」の中で「心身共に病気の起こりにくい体質作り」が一番大事でこれを行っているので、

WHOの言う、

「健康」とは「肉体的」「精神的」「社会的」に健全で良好な状態であること。

を堅持してこれからもずっと頑張っていきたいと思うのです。

「Cancer:がん という疾病の発生要因というものも分析とその内訳で、

要因の高い順番では「たばこ」と「食事」が共に30%で60%を占めています。

ですからここで「たばこ」と「食事」に問題がなければ、ここで60%はなりにくい、ということです。

そして、次は運動不足5%、職業5%、遺伝5%、ウィルス・細菌5%、周産期・生育5% ここで25%

合計で85%になります。

ですからここで、運動不足では太極拳や気功のような適切な運動をしていて、身体に悪影響を受けにくい仕事をして、生活悪習慣の遺伝を受けなくて、衛生面でいつも気をつけていて、生活環境がよければ、85%はなりにくい状態が作られます。

そして、アルコール要因3%、生殖3%、社会経済要因3% ここで9%

お酒の長時間の飲みすぎとかをあまりせず、 生活のリズムと現代日本社会のストレスを受けるデータに悪影響から避けて気分転換でいつもスッキリしていれば94%

そして環境汚染のあるところを避ければ2%、日に焼けすぎを控えれば紫外線など2% ここで4% 98%

身近な医薬品に気をつけ、放射線などの医療行為を受けずでいれば1%、食品添加物、汚染物質に気をつけて1% ここで2%で全部自信があれば100%なりにくい、といえるようになります。

こうしてリスクは解明されているので、環境要因に意識していくこと。食育をしっかりと理解し、食材から体内に入れないようすればいい工夫をすること、でこの現代に要因のできた「Cancer:がん という疾病の発生要因は限りなく可能性を自発・意識的に下げられます。

 

お風呂の中で太極拳の練習は効果がありますか?

 

あります。一番よいのは、水の中で太極拳の動作を行い、水の抵抗感の中で感じられるようになる「行雲流水」という意味の本質で、魚のように水中で、ヒレを動かし推進し、海老のように後ろへ進み、水の流れの中でも動けられる感覚に気付けば、大気中の中でも両生類であるカエルのように、何処でも自在に心地よく自身を開放した動きが行えるようになります。

 

寝る前に太極拳はやってもいいですか?

 

就寝前特に、夜間21:9時以降は、太極拳の修練は全くお勧めできません(落ち着いた環境での、動画を見てのレベルアップ研究はとても良いです)、その時間帯に意識し過ぎると「前頭葉」が興奮してしまい、睡眠での熟睡で悪影響になります。寝る前、あるいは夜中に目が覚めたら「意識呼吸法:腹式・胸式」が良いです。そして目覚めて、なかなか起きたくないという状態は、脳に酸素不足が考えられるので、同じように落ち着いて「意識呼吸法:腹式・胸式」が良いです。それが、実は後々に太極拳をご自身で掘り下げて修練を深められるようになった時には、とても効果的です。

 

太極拳は何歳からできますか?

 

こうしたご質問は、よく聞かれますが、「カンフー 中国武術」項目は、おおよそ10歳ぐらいで、雑多な無意味を感じる世間に居ながら”自身は何か”を模索し始めて、己から辛く苦しくとも、”自身の精神、身体を含めた生命力の向上と発展”を感じて、努力を重ねた方は、ビジネス展開を図っても成功している方は多いです(※日本国内は、リアルタイムで非常に少ないですが、それはチャンスの宝庫です)太極拳は、様々な運動経験があって、苦難を乗り越え、人々への愛情を想い思い遣りのある方々が多いです。ですから、「達した方々」は、何でも可能で、キャリア・年齢は関係がないように思います。

 

太極拳の奥儀とは何ですか?

 

古典、伝統中国文化全体では評価制度の基本は、弘法大師空海も学んだ、唐時代の「科挙制度」があります。中国武術、後に太極拳も同じように「武挙制度」が始まりました。

 

そこに本場中国武術協会では、同じく”技能判定制度”として「中国武術段位制」を設立し、2013年から「IOC 国際オリンピック委員会」の加盟団体である国際武術連合会は、世界統一基準評価制度として「国際武術段位制度」と決めました。

段位とは字面の解釈の通り ”段”とは階段という意味での段の意味であり、”位”とは位置の位のことをさしており、中国武術段位制は中国武術協会が制定し武術習練者たちの練功による過程で身につけた武術技能を、習練者自身の段階的位置づけを量るための等級認定制度です。

現行、毎週木曜日は、国際段位制度と伝統太極拳を行い、本場中国の太極拳専門学校、国際的な太極拳中国武術専門学校形式に適応し、軌道に乗り、本場中国上海復旦大学武術協会日本本部として、中国での段位認定、または日本国内では、一般社団法人 全日本太極拳連合会、神奈川県太極拳連合会で公認認証システムあ構築されています。

ここで重要なのは、ふるくはすべての「古典伝統中国文化」では、基準が定められています、それは「会対巧妙絶」です。

 

「会、とは 行うことができること」
「対、とは 標準的な動作をきちんとこなすことができること」
「巧、とは、規範的、模範的な動作をできる人になっていること」
「妙、とは、普通の人とは、異なり、見た目に優れていること」
「絶、とは、数十年に1人の逸材、技が素晴らしく、一般には理解できないことが行える人」


一般的に、先に「形」を見て、学び練功を積んでいきます。

後に、「気」の在り方を知り、練功を積み、心身が健康になります。

再び「意」が働き、練功を積み、意識(脳)の働きが優れています。


「活到老」「練到老」

「巧」とは学ぶようなものではなく、己の中から溢れて来るものです。

「妙」と「絶」は、常人を凌駕する存在になっています。

 

 

集中力は高められますか?

 

非常に高まります、むしろ世間からは、「身勝手に人のこころの玄関」に、押し売り的でむさぼり入って来る「不愉快で無意味な情報の数々」を排除し、自身の”原点”を感じ、純潔な心身になれます。そうなれば、当然に「不必要なすべての情報:愚痴」は自身から、自然に排せつ物が身体から、すべて出て抜けていくように、スッキリとなり、そこから”新しい自分自身を発見”し、明るく楽しい、気分になれます。それは「集中力」という単語は忘れ、普通に集中力は高まり、不要で不快な”部分”はなくなり、心身向上力:生命力の高まる楽しみを実感出来ます。

 

太極拳に思想哲学は関係していますか?


歴史長き”中国武術文化”は、古代思想哲学において影響を受けて発展をして来ました。
長く修練をしていく中で、やはり「中国武術思想」は本当に「中国武術」を修めるのに必修、必須です。


中国武術思想は、老子荘子などの「道家思想的心性」
孔子孟子荀子などの「儒家思想的規範性」
そして釈迦如来の説いた「仏家思想的解釈性」の3つを包括したものになっています。

道家思想的心性」

”上善は水の如し” これは「最上の善は水のようなものだ。水は万物に恵みを与え、他と争うことなく、人々が嫌う所に流れゆく。だから道に近いのだ」
最もすばらしいのは水だ、というのです。なぜなら水は万物に恵みを与えるから。これはわかります。私たちは水なしでは生きられません。渇きをうるおし、穀物を育て、汚れを洗い流し…水のありがたさはいくらでも挙げることができます。さらに他と争わない。つまり水は、流れのままどんな形にも身を添わせることができます。四角と言えば四角に、丸と言えば丸にもなります。三角でも立方体でも円柱でも、水は相手の要求のまま姿を変えることができます。
人々が嫌う所…これは他より低い所、底辺です。水はとことん低い所に流れていきますもっと低い所があれば、水は更に低く流れます。ところが人間というものは常に自分を高みに置きたがります。いついかなる時も自分をより高いものとして見たい…これが普通の人間心理です。たいていの人間がそうなのですから、ちょっと優秀な人、地位を得た人はすぐさま鼻高々になって、人より一段も二段も、いえ百段も千段も高い所に上がって他を見下ろしたいというのが人間です。
こうした心理を持つ中で底辺に流れゆこうとするのだから水を善し、と老子は言います。自分の身を低く低く屈することができるのはすばらしい、とします。


儒家思想的規範性」
孔子の思想の徳目は忠・孝・仁・義・礼・智・信・恕など多方面に渡ります。ではそれぞれを簡単に説明していきましょう。



「忠」と聞けば「忠君」…滅私奉公…と結びつけてしまいますが、孔子の「忠」は必ずしも「忠君」の意味ではありません。この滅私奉公的な「忠君」は時代が下るにしたがって政治的な意味が付与されたものと考えた方がいいかもしれません。孔子の「忠」は一般に友人関係に用いられ、「誠意を尽くす・真心を尽くす」意味で使われています。「忠」とは人に対する「誠意や真心をこめた行為」のことです。「忠君」で使われた例もありますが、その場合は前提があります。それは「君主が臣下に礼を尽くしている場合」臣下も君主に忠を尽くすというものです。君主が臣下に礼を尽くしていなければ、臣下も君主に忠を尽くす必要がない、ということなのです。



「孝」の本来の意味は「祭祀」のことですが、道徳規範としての「孝」はかなり古くからありました。孔子の唱える「孝」はかなり具体的で、まずは礼法に合致したやりかたで孝を行い、いついかなる時でも、心に敬愛の気持ちを抱き笑みを浮かべて親に接することとあります。決して親に心配をかけてはならず、親孝行の行為を通して社会に良き影響を与え、社会の気風を改善することまで期待されています。



「仁」は孔子の思想の核心で、人としての最高の境地を表しています。仁は「仁は人なり」と言うように人と人の間に生まれた道徳のことです。その基本的な意味は「人に対する愛」であり、この思想は当時の社会において画期的なことでした。というのは当時貴族からすると奴隷は人ではなかったのですが、孔子は奴隷であっても「人」とし、「仁」を向ける対象としたのです。仁はその中に「恭敬・寛厚・誠実・勤勉・慈恵」の5つの美徳を含んでいますが、最も大切な要素は「おのれの欲せざるところ、人に施すなかれ」(自分がしたくないことを人に押し付けるな)ということでした。人と交際する時、人を思いやり人を尊重する、これが仁です。



孔子の解釈する「義」とは「宜(ぎ)」つまり「ちょうどよい」ということ、「理にかなう」ということです。「義を見てなさざるは勇なきなり」(『論語』為政篇…義を見て行わないのは勇敢とは言えない)という有名な言葉があります。のちに儒者たちは義と利の関係について「義は天理の宜しきところなり。利は人情の欲するところなり」と説明しています。



「礼」の最初の意味は「神を敬う」ことでした。のちに尊卑と長幼の序を強調するものとして礼が制定されるようになり、やがてこれが道徳規範となっていきます。
孔子は伝統的な礼を用いて無秩序になった社会を立て直そうとしましたが、孔子の「礼」は伝統的な礼と異なり「仁」を強調するところにその特徴があります。
論語』八佾(はちいつ)篇に「人に仁徳がそなわっていなければ礼の使いようがない」とあります。また学而篇には「礼は人の心を温和にし、社会を調和させる」とあります。
政治の中でも礼の役割を重んじ、為政篇には「刑罰で人を正そうとすれば、人は法律を犯そうとはしなくなるが恥の心は持たない。礼をもって正そうとすれば罪を犯さなくなるだけでなく、恥を知って心から従うようになる」とあります。



「智」は『論語』の中では「知」と表記されています。「智・知」とは聡明・智慧・智謀などの意味です。孔子は智についてまとまった説明をしていませんが、『論語』の中では智慧についてさまざまな方面から書かれています。
たとえば『論語』為政篇で「これを知るをこれを知るとなし、知らざるを知らずとなす、これ知るなり」(知っているとは、知っていることを知っているとし、知らないことを知らないとすることだ)となぞなぞのような面白い言い方をしています。自分が知っているのか知らないのかはっきり認識することこそが「智」であるということです。



「信」とは誠実で人をだまさないことです。孔子は信を礼の根本の一つと見なしました。そして弟子を教育するのに忠(誠実さ)と信を主とし、「家では親に孝、外では悌(年長者への敬意)、行動は慎重にして信あり(信頼され)、広く人々を愛して仁(仁ある人)に親しみ、これらを行ってまだ余力があるならそこで文(書物)を学びなさい」(『論語』学而篇)と教えました。この教えのもと、弟子たちも信を非常に重んじ、弟子のひとり曽子は信を守ったかどうかを毎日反省する項目の一つにしたと言います。



「恕」は『論語』の中に2度しか出てこない言葉ですが、『論語』里仁篇に「先生が貫こうとした徳目は忠恕である」と書いてあるように孔子が非常に重んじた徳目です。『論語』衛霊公篇で「弟子の子貢が『一言で終生の座右の銘とすべき言葉は何ですか』と問うと、孔子は『それは恕だろう。己の欲せざるところ、人に施すことなかれ』と答えた」とあります。恕とは思いやり、人の心を自分の心のように感じとる心のことです。

「仏家思想的解釈性」


釈迦の仏家思想の根幹は、彼が出家した理由は、老い、病、死といった人を苦しめるものからの解放を探し求めたことにあります。これらを、釈迦は苦について四つの教え(四諦説)にまとめています。それは、「人生の現実は自己を含めて自己の思うとおりにはならず、苦である」という真実、これを“苦諦(くたい)”と呼び、実際に次のような四つの苦しみ「四苦」(しく)として説明しています。


生……生まれたことによる苦しみ。
老……老いること、気力や体力が衰退し、自由が利かなくなる苦しみ。
病……病による苦痛を感じる苦しみ。
死……死ぬことへの恐怖や不安、苦しみ。


また、日常的に経験することの多い四つの苦しみ(「愛別離苦」、「怨憎会苦」、「求不得苦」、「五蘊盛苦」)が加わったものは四苦八苦と呼ばれています。これは悩みや苦しみを感じることを意味する言葉「四苦八苦」の語源となっています。
愛別離苦(あいべつりく)……愛する人と別離する苦しみ。
怨憎会苦(おんぞうえく)……嫌な相手と会うことが避けられない苦しみ。
求不得苦(ぐふとくく)………望むものが得られない苦しみ。
五蘊盛苦(ごうんじょうく)…肉体と精神が思うようにならない苦しみ。


これらの苦しみについて、釈迦は「人間が抱えている煩悩」が根本の原因だと考えました。たとえば欲しいものやお金を追い求めたところで、決して人間は満足することはなく、愛する者に執着したとしても、最後には別れを迎えなければいけません。
この煩悩や執着がもとで、結果的に苦が生じている真実を“集諦(じったい)”、そしてそれらの苦悩や欲望から離れることが悟りの平安にいたることを“滅諦(めったい)”、そして滅に至るための実践が“道諦(どうたい)”であり、それを八つの正しい道(八聖道)を釈迦は教えました。それこそが中道による生き方です。そして生きるとは何かという問いに対し、“諸行無常(しょぎょうむじょう)”の考えにたどり着きます。
「世の中のすべては移り変わるもので、何ひとつ確かなものはない。富や名声、健康や愛する人の命も永遠に続かない」
釈迦は物事への執着を捨て、それによってあらゆる煩悩から解脱すること執著による苦しみを離れた生き方、つまり苦をコントロールする生き方を示したのです。