現代人の日常生活において、とても大事なことですが、如何に どのようにしてご自身の心身を豊かにして生きていいけるかが未来に向けた生き甲斐・やり甲斐につながっていくと思います。
その中で大切なのは楽しませてくれる様々な文化芸術の世界があってこそ充実させられるのです。
しかし、今の日本を冷静に見渡せば メタボリックシンドロームの健康問題が深刻になり、しかしながら近頃は太ってしまった方もあきらめモードになってしまった印象も感じます。
世間には「やせられる！」と書けば、どんな人の本でも飛びついて売れる、そんな現実が見えていました。
しかしながら結果に効果はあまりなく、それらを解決・克服する真の改善できるものの少なさを証明しています。
（医科学・医療の進歩だと言われる一方で、肥満も減らず メンタルヘルスでも病気はかえって増えてしまったことにも注意が必要です）
ただ見た目をよくしたいための運動は長続きはしません。やはり長い時間を経て培われ、先人の智慧を含むのは「文化背景」が重要です。
中国武術運動（太極拳、健身気功を含む）には古代の中国大陸で育まれてきた方々の４千年間の歴史と現在１３億人いる生き抜いてきた処世術が込められ、その文化気質が深く溶け込んでいます。
人間の生活の中で何があっても一番大事なことであげられるのは先ず人それぞれの健康維持であります。
それに、なおかつ精神と肉体的に自ら丈夫になっていくための「健身武術」があり、
自衛の手段、技術を行う「実用武術」
そしてそれぞれの持つ技能、美学を競うことで華やかさを追求する「競技武術」に分類できます。
つまりは合わせて精神と肉体面の両面の健全さを高めることが可能です。
その中でやっぱり目的や目標、意義をしっかりとするために信念：ポリシーは具体的で明確にしていくことが望ましいと思います。
そして更にこの中に「武技 武戯 武舞」の三要素を含みます。
「武功」は拳術だけでなく、器械・刀剣棍槍、他様々な伝統兵器における自衛のための攻防技術の制御能力を高めること、複雑になっていく世の人間関係の中でも精神的衛生汚染からの要素を取り除き 利他共に良い方向へ持っていくための精神力強化にも役立てられます。
そして「武舞」これは広い範囲で歴史は長くあります。
「舞う」という概念は、古くは古代シャーマニズムに通じ 日本でも文化本質的な特徴の面からみれば夏の盆踊りのような感覚もあり、人々が感服をする立派な技能を持つ規範やお手本となるカリスマが擁立され、共に身体を動かすことで共通認識をより深めながら、力強い存在証明の一体感を高めることができます。
その後は現代までに創造されてきた中国各地の劇（京劇、川劇）などにも代表される舞台芸術として、あるいは最近では娯楽としてのアニメーションを含む映画も入ると思います。そして近年では競技会もその一要素を持っています。
「武戯」はレクリエーションとしての大事な要素です。
共同感覚を持つ人達との交流はもちろんのこと、異国間交流などにおいても心身共に鍛錬している者同士では意志の通りも順調で良好に行えるものです。
こうした中国の歴史の中で中国武術の実用性は、それぞれの時代での必要性と発展があり、今日に至ります。現在 世界中ではより通信・通商・通行の面では非常に便利になり物質的にはとても豊かになりました。
しかし心身についてでは、その反面 自分のための時間は削られ、健康への不安や心配事も大きくなり、人と人との連係は簡単にないがしろにされ易く、人間不信をも招く社会環境での結果も多く出てきました。
ここ数年世界における状況ですが、世界経済は究極的な自由主義経済中心の考え方で発展してきました。しかし今多くの方々が経済的に裕福になっても、欲しがるものは、
コンピューターにできないもの、お金で買えないもの、自分の心から得られる大きな満足を求め続けています。その中でこの「中国武術」に辿り付いた理由も解ります。
世界の政治経済的な政策も含め 時の流れの中で広まってきたものは、必ずといっていいほど日本に定着します。これからの日本社会でも多くの方々に、より充実したライフワークに中国武術の効果は重要になってくるでしょう。その為の指針をいつもながらしっかりとして具体的な活動をより効率よく展開していきたいと思っています。
