神奈川県気功太極拳倶楽部(神奈川県太極拳連合会)

中国武術研究院 横浜武術院 神奈川県気功太極拳倶楽部は、アフターコロナ時代に応対した活動を行っています。 「上海復旦大学武術協会 日本本部」として普及活動を展開しています。本格的な中国武術大会の「武術ジャパンカップ大会 伝統中国武術大会」を運営していました。お問い合わせは「横浜武術院HP 」www.yokohamabujutuin.sakura.ne.jp によろしくお願い致します。

陳式太極拳 19勢

陳式太極拳 19勢

ja.wikipedia.org

 

 

予備式
 1式 太極起勢(タイジーチーシー:たいきょく きせい)
 2式 懶扎衣(ランザーイー:らんざつい)
 3式 上進歩(シャンジンブー:じょうしんほ)
 4式 斜行(シエシン:しゃこう)
 5式 上三歩(シャンサンブー:じょうさんほ)
 6式 掩手肱拳(イエンショウゴンチュエン:えんしゅこうけん 左式)
 7式 双推掌(シュアントゥイジャン:そうすいしょう)
 8式 倒巻肱(ダオジュアンゴン:とうけんこう 4回) 
 9式 退歩圧肘(トゥイブーヤージョウ:たいほあっちゅう)
10式 掩手肱拳(イエンショウゴンチュエン:えんしゅこうけん 右式)
11式 双推掌(シュアントゥイジャン:そうすいしょう)
12式 運手(ユンショウ:うんしゅ 3回)
13式 高探馬(ガオタンマー:こうたんま)
14式 右蹬一跟(ズォヨウドンイーゲン:みぎとういっこん)

15式 左蹬一跟(ズォドンイーゲン:ひだりとういっこん)
16式 右野馬分鬃 (ヨウイェマーフェンゾン:みぎのばふんそう)

17式 左野馬分鬃 (ズォイェマーフェンゾン:ひだりのばふんそう)
18式 玉女穿梭(ユイニュイチュワンスオ:ぎょくじょせんさ)
19式 金剛搗碓(チンガンダオトゥイ:こんごうとうたい)
收勢(ショウシー:しゅうせい)

 

yokohamabujutuin.hatenablog.com

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

www.youtube.com

 

 予備式

身体は自然に直立し、両目は水平に前方を見る。左足を横へ半歩開く。両足の感覚は肩幅と同じほどにする。

頭頂はあたかも木の葉が頭上にあり、それを軽く押し上げるような気持ちで上に向ける。肩、胸、腰を自然な位置でリラックスさせて、体は地面に対して垂直になるようにする。股を緩め開き、膝を曲げて体を下方に沈め、重心を下に降ろす。

これらは上ずりやすい気感を下に沈め落ち着かせられる。拳術練功は常にここに注意が必要である。

 

 1式 太極起勢(タイジーチーシー:たいきょく きせい)

 ①両手をゆっくり左側から肩の高さまで上げる。両手が下がっていく時に、体を少しずつ下へと沈めて行く。

 ②体を引き続き下に沈め、両手はその動きに従って腹部の前にまで降ろす。

 

 2式 懶扎衣(ランザーイー:らんざつい)

 ①体を少し左へ回し、両手を下から上に上げ、左掌を外に右掌を斜め上に向け、重心を右に移す。

 ②体を右へ回し、両手はその回転に合わせて回す。体を引き続き右に回し、右足のつま先を上げかかとを軸に外へ開く。

 ③重心を右足に移すし、左足を上げて、左前方の方向斜め45度に一歩出す。

 ④重心を右足から左足に移し、腰は重心移動に伴って左に回し、同時に左つま先を外へ開き、左手は下へ降ろす。

 ⑤両手を十字に合わせる。右手前の腕に左手」が来るようにする。

 ⑥体を左に回し、重心を左足に移し、右足を引き寄せ、つま先を着地し、両手を右腕の前で交差する。

 ⑦右足を右側へ一歩開く。

 ⑧腰を少し左に回してから右に移し、重心を右足に移す。右手を右方向に回して重心を右足にしっかりと乗せる。

 ⑨右肩と左腰を一緒に緩ませ、左手を腰に置き、両肩を水平にし、左右の腰の高さを同じにする。


 3式 上進歩(シャンジンブー:じょうしんほ)

 ①左手は後ろから前に、右手は前から後ろに動かし、左足を上げる。

 ②左足を左前方に一歩、斜め45度方向に進める。

 ③左手は前から後ろへ、右手は後ろから前に回し、同時に重心を右足から左足へ移す。

 ④右足を右前方に一歩、斜め45度方向に進める。

 ⑤左足を左前方に一歩、斜め45度方向に進める。


 4式 斜行(シエシン:しゃこう)

 ①腰を左に回し、左手は先に下へ、左膝前を通り、上に上げて手を鈎手(こうしゅ)にする。同時に右手を体の後ろから右耳の側へ回し上げて来る重心を左足へ移す。

 ②腰をやや右に移し、右手は耳の側から前へ弧を描きながら右方向へ回し出す。

 ③腰全体はリラックスする。


 5式 上三歩(シャンサンブー:じょうさんほ)

 ①左手は後ろから前に、右手は前から後ろに動かし、左足を上げる。

 ②左足を左前方に一歩、斜め45度方向に進める。

 ③左手は前から後ろへ、右手は後ろから前に回し、同時に重心を右足から左足へ移す。

 ④右足を右前方に一歩、斜め45度方向に進める。

 ⑤左足を左前方に一歩、斜め45度方向に進める。


 6式 掩手肱拳(イエンショウゴンチュエン:えんしゅこうけん 左式)

 ①体を左へ回し、左手を拳にする。右手は体の回転に合わせて前に出し、左つま先は外へ向き、顔は正面へ向く。

 ②左足で重心を支えながら、右足を右前方斜め45度方向に一歩出す。

 ③左拳を突き出す。突き出す時に重心は左足から右に移し、同時に腰を捻じる。左拳の突き出しと右肘の引きとのバランスを取る。

 ④勢いよく行う場合と、静かに呼吸と合わせる場合と2種類ある。

 

 7式 双推掌(シュアントゥイジャン:そうすいしょう)

 ①両手の拳を掌に変え、左手を右手の側に移す。右手もわずかに動かし協調させていく。

 ②腰を左に回しながら左つま先を外へ開き、両手はその動きに合わせて左方向に移動させる。

 ③左足で重心を支えながら、腰を右に回し、両手を前に押し出す。この時に両手の押し出しに合わせて左足を右足の側に寄せつま先を着地させる。


 8式 倒巻肱(ダオジュアンゴン:とうけんこう 4回)

 倒巻肱は続けて4歩下がる。

 ①腰を少し右へ回して、動きのきっかけをつくり、力を溜めるように両手を位置させ、続けて腰を左に回す。腰の回転に合わせて左手と左足を一緒に後ろへ引き、同時に右手を前に伸ばす。左手と右手を対照させ、重心は右足に置く、退歩の時つま先を着地させ、腰の回転に連れて地面に弧を描くように行う。

 ②両掌を上に返し、続けて腰を右に回す。両手を前後に力が溜まるようにし、同時に重心を右足から左足に移し、左手が左耳の側に、右手が右前方に位置するように置く。

 ③左足で重心を支え、腰を右に回し、腰の回転に従って右手と右足を一緒に後ろに引き、左手もそれに合わせて前方に伸ばし、つま先も腰の回転に合わせて内側に入れる、地面に弧を描くようにして足を後ろに引く。

 ④両手を返して掌を上にし、体を左に回し、重心を左足から右足に移す。両手で前後に力を溜めるようにし左手は左前方に右手は右耳の側に置く。

 ⑤腰を左に回し、左手と左足を一緒に後ろに引き、右手もそれに合わせて前方に伸ばし、つま先も腰の回転に合わせて内側に入れる、地面に弧を描くようにして足を後ろに引き左右のバランスを取る。


 9式 退歩圧肘(トゥイブーヤージョウ:たいほあっちゅう)

 退歩圧肘は右足を後ろに下げる時に、右肘で後部を打つ技で練功する際は、ゆっくり行う場合とゆっくりとがある。

 ①左手を下から上に上げ、右手と動きを合わせるようにする。

 ②左掌を下に右掌を上に返し 両手を腰と一緒に左に回し 同時に重心も右足から左足に移す。

 ③腰を右に回し、重心も左足に移す。同時に左掌を上に右掌を下に返し、体の回転と共に右に移動する。

 ④腰を左に回し、重心も左に移し、両手は親指側を下に胸前を囲むようにして合わせる。右足は体が右に回り出した時に左足の側に寄せ、つま先を地に着ける。

 ⑤腰を右に回し、重心を左足で支え、右足つま先で右から左へ弧を描いて後ろにかかとで血を踏む。同時に左手は前に押し出し、右肘は右後方を打つ。左足は動かさずに、そのままで、打ち出す時は左手、右肘、右足の三者の動きを合わせて同時に行う。


10式 掩手肱拳(イエンショウゴンチュエン:えんしゅこうけん 右式)

 ①体を右へ回し、右手を拳にする。左手は体の回転に合わせて前に出し、右つま先は外へ向き、顔は正面へ向く。

 ②右で重心を支えながら、左足を左前方斜め45度方向に一歩出す。

 ③右拳を突き出す。突き出す時に重心は右足から左に移し、同時に腰を捻じる。右拳の突き出しと左肘の引きとのバランスを取る。

 ④勢いよく行う場合と、静かに呼吸と合わせる場合と2種類ある。


11式 双推掌(シュアントゥイジャン:そうすいしょう)

 ①両手の拳を掌に変え、左手を右手の側に移す。右手もわずかに動かし協調させていく。

 ②腰を左に回しながら左つま先を外へ開き、両手はその動きに合わせて左方向に移動させる。

 ③左足で重心を支えながら、腰を右に回し、両手を前に押し出す。この時に両手の押し出しに合わせて左足を右足の側に寄せつま先を着地させる。


12式 運手(ユンショウ:うんしゅ 3回)

 ①腰を右に回し、重心を左に移し、同時に右手を上に回し、左手を下に回す。

 ②腰を左に回し、重心を右足を左足の後ろ(または横)に移動する。同時に左手を上に、右手を下に回す。以下同様に3回行う。


13式 高探馬(ガオタンマー:こうたんま)

 ①両手を交差させ、右足を右前方に一歩出す。

 ②両手を分け開く。

 ③右足を軸に身体を左に回し両手を合わせる。

 ④左足を引き寄せ、右足つま先を入れる。

 ⑤右掌を右側に押し出す。


14式 右蹬一跟(ヨウドンイーゲン:みぎとういっこん)

 ①腰を左へ回し、重心を左足に移し、体の回転に合わせて左手を上に上げて頭を守り、右手を下に置いて膝を守るようにして右足を横に一歩開く。

 ②腰を右に回し、重心を右に移し、左手を左側へ回し、右手を内から外へ回す。

 ③重心を左足に移し、両手を腹前で交差し、同時に右足を左足の側まで引き寄せ、つま先を地に着ける。

 ④右足を上げ、右方向に素早く足で蹴り出し、同時に両手も素早く左右に開く。蹴り終わったら、そのまま右足のかかとを地に着ける。


15式 左蹬一跟(ズォドンイーゲン:ひだりとういっこん)

 14式の動作と相反し、体の向きが入れ替わる。

 ①腰を右へ回し、重心を右足に移し、体の回転に合わせて右手を上に上げて頭を守り、左手を下に置いて膝を守るようにして左足を横に一歩開く。

 ②腰を左に回し、重心を左に移し、右手を右側へ回し、左手を内から外へ回す。

 ③重心を右足に移し、両手を腹前で交差し、同時に左足を右足の側まで引き寄せ、つま先を地に着ける。

 ④左足を上げ、左方向に素早く足で蹴り出し、同時に両手も素早く左右に開く。蹴り終わったら、そのまま左足のかかとを地に着ける。


16式 右野馬分鬃 (ヨウイェマーフェンゾン:みぎのばふんそう)

 ①体をやや左へ回し、重心を左足へ移す、同時に右手は左手の下に移行し、左掌は下向き、右掌は上向き、両掌は互いに向き合う。

 ②上体は右へ回し、右足を右側へ一歩踏み出し、左右の手は同時にゆっくりと右上、左下に分け開く。

 ③一度左足側に重心を移行して、右足の重心を左足へ移す。

 ④体をやや右へ回し、重心を右足へ移す、同時に左手は右手の下に移行し、右掌は下向き、左掌は上向き、両掌は互いに向き合う。

 ⑤上体は左へ回し、左足を左側へ一歩踏み出し、左右の手は同時にゆっくりと左掌が上、右掌が下へ分け開く。

 

17式 左野馬分鬃 (ズォイェマーフェンゾン:ひだりうのばふんそう)

 ①体をやや右へ回し、重心を右足へ移す、同時に左手は右手の下に移行し、左掌は下向き、右掌は下向き、両掌は互いに向き合う。

 ②上体は左へ回し、左足を右側へ一歩踏み出し、左右の手は同時にゆっくりと左上、右下に分け開く。

 ③一度左足側に重心を移行して、右足の重心を左足へ移す。

 ④体をやや右へ回し、重心を右足へ移す、同時に左手は右手の下に移行し、右掌は下向き、左掌は上向き、両掌は互いに向き合う。

 ⑤上体は左へ回し、左足を左側へ一歩踏み出し、左右の手は同時にゆっくりと左掌が上、右掌が下へ分け開く。


18式 玉女穿梭(ユイニュイチュワンスオ:ぎょくじょせんさ)

 ①体を左に回しながら、両手を腹前で合わせる。重心を左足に移し、右足を半歩出し、つま先を地に着ける。

 ②両手の上下の位置を動かし、両手を回す。

 ③体をわずかに沈め、続けて上に軽く飛びあがり、左掌を前に押し出し、右掌で頭部を守り、前方に飛び出す。左足で着地し、体を右に回転させる。体が回転している時に左手を少し下に降ろす。ここの動作でも、ゆっくりと行うことも出来る。


19式 金剛搗碓(チンガンダオトゥイ:こんごうとうたい)

 ①両掌を掌に変え、一緒に後ろ上方に引く。

 ②腰を左に回し、重心を左に移し、同時に両手で円を描いて前に出し、次に右手も弧を描いて下に落とす。以下の動作は重複動作で、第2式と同じ。

 

 ③体を右へ回し、両手を下から上に上げ、左掌を外に右掌を斜め上に向け、重心を右に移す。

 ④両手はその回転に合わせて回す。体を引き続き右に回し、右足のつま先を上げかかとを軸に外へ開く。

 ⑤重心を右足に移すし、左足を上げて、左前方の方向斜め45度に一歩出す。

 ⑥重心を右足から左足に移し、腰は重心移動に伴って左に回し、同時に左つま先を外へ開き、左手は下へ降ろす。

 ⑦両手を十字に合わせる。右手前の腕に左手」が来るようにする。

 ⑧左手を返しながら下に沈め、同時に身体の感覚も下に沈める。

 ⑨右手を拳に変え、先ず右足と一緒に上げて、その後右足と同時に下に降ろす。

  この時に右足は強く踏み込むのと静かに踏みろす、の2種類がある。


收勢(ショウシー:しゅうせい)

 ①両手を左右に分け、相対させる。

 ②両手を下方に合わせる。

 ③体を下に沈め、同時に両手を下に降ろす。

 ④元に戻り、自然体で真っ直ぐに立つ。