神奈川県気功太極拳倶楽部(神奈川県太極拳連合会)

中国武術研究院 横浜武術院 神奈川県気功太極拳倶楽部は、アフターコロナ時代に応対した活動を行っています。 「上海復旦大学武術協会 日本本部」として普及活動を展開しています。本格的な中国武術大会の「武術ジャパンカップ大会 伝統中国武術大会」を運営していました。お問い合わせは「横浜武術院HP 」www.yokohamabujutuin.sakura.ne.jp によろしくお願い致します。

陳式太極拳 養生功18式

ja.wikipedia.org

 

yokohamabujutuin.hatenablog.com

 

陳式太極拳 養生功18式 拳譜

 

 1式 太極起勢(タイジーチーシー)
 2式 金剛搗碓(チンガンダオトゥイ)
 3式 懶扎衣(ランザーイー)

 4式 六封四閉(リュウフォンスービー)
 5式 単鞭(ダンビエン)
 6式 白鶴亮翅(バイフーリャンチ)

 7式 斜行(シエシン)
 8式 楼膝(ロウシー)
 9式 拗歩(アオブー)

10式 掩手肱拳(イエンショウゴンチュエン)
11式 高探馬(ガオタンマ)
12式 左足登一跟(ヅオドンイーゲン)

13式 玉女穿梭(ユイニュイチュワンスオ)
14式 雲手(ユンショウ)
15式 転身双擺蓮(ヂョワンシェンシュワンバイリェン)

16式 當頭炮(ダントウパオ)
17式 金剛搗碓(チンガンダオトゥイ)
18式 收勢(ショウシー)

www.youtube.com

 

 

www.youtube.com

予備式

身体は自然に直立し、両目は水平に前方を見る。左足を横へ半歩開く。両足の感覚は肩幅と同じほどにする。

頭頂はあたかも木の葉が頭上にあり、それを軽く押し上げるような気持ちで上に向ける。肩、胸、腰を自然な位置でリラックスさせて、体は地面に対して垂直になるようにする。股を緩め開き、膝を曲げて体を下方に沈め、重心を下に降ろす。

これらは上ずりやすい気感を下に沈め落ち着かせられる。拳術練功は常にここに注意が必要である。

 

1式 太極起勢(タイジーチーシー:たいきょく きせい)

 ①両手をゆっくり左側から肩の高さまで上げる。両手が下がっていく時に、体を少しずつ下へと沈めて行く。

②体を引き続き下に沈め、両手はその動きに従って腹部の前にまで降ろす。

 
2式 金剛搗碓(チンガンダオトゥイ:こんごうとうたい)

 ①体を少し左へ回し、両手を下から上に上げ、左掌を外に右掌を斜め上に向け、重心を右に移す。

 ②体を右へ回し、両手はその回転に合わせて回す。体を引き続き右に回し、右足のつま先を上げかかとを軸に外へ開く。

 ③重心を右足に移すし、左足を上げて、左前方の方向斜め45度に一歩出す。

 ④重心を右足から左足に移し、腰は重心移動に伴って左に回し、同時に左つま先を外へ開き、左手は下へ降ろす。

 ⑤両手を十字に合わせる。右手前の腕に左手」が来るようにする。

 ⑥左手を返しながら下に沈め、同時に身体の感覚も下に沈める。

 ⑦右手を拳に変え、先ず右足と一緒に上げて、その後右足と同時に下に降ろす。

  この時に右足は強く踏み込むのと静かに踏みろす、の2種類がある。

 

3式 懶扎衣(ランザーイー:らんざつい)

 ①体を少し左へ回し、両手を下から上に上げ、左掌を外に右掌を斜め上に向け、重心を右に移す。

 ②体を右へ回し、両手はその回転に合わせて回す。体を引き続き右に回し、右足のつま先を上げかかとを軸に外へ開く。

 ③重心を右足に移すし、左足を上げて、左前方の方向斜め45度に一歩出す。

 ④重心を右足から左足に移し、腰は重心移動に伴って左に回し、同時に左つま先を外へ開き、左手は下へ降ろす。

 ⑤両手を十字に合わせる。右手前の腕に左手」が来るようにする。

 ⑥体を左に回し、重心を左足に移し、右足を引き寄せ、つま先を着地し、両手を右腕の前で交差する。

 ⑦右足を右側へ一歩開く。

 ⑧腰を少し左に回してから右に移し、重心を右足に移す。右手を右方向に回して重心を右足にしっかりと乗せる。

 ⑨右肩と左腰を一緒に緩ませ、左手を腰に置き、両肩を水平にし、左右の腰の高さを同じにする。

 

4式 六封四閉(リュウフォンスービー:ろくふうしへい)
 ①体の重心を右足に移し、左右の手の位置を合わせる。
 ②体を左に回し、重心は左足に移動する。左右の手は弧を描き左下へ流す。
 ③先に重心を右足に移し、体を右に回し、両手は肩のあたりで合わせる。
 ④体を右に回し、両手は前方下に押し出す。

 

5式 単鞭(ダンビエン)
 ①重心は右足に置いたまま、体を少し右に回し、両手とも掌を上向きにする。
 ②体を左へ回し、右手を型の位置に上げて鈎手(こうしゅ)を作る、左手は腹部に置く。
 ③体の重心を右足に移し、左膝を曲げて、かかとから一歩横に出す。
 ④体を右に回してから重心を左に移す。
 ⑤左手は肩の位置に上げて、掌を外向きに翻して左に大きく開く。

 

6式 白鶴亮翅(バイフーリャンチ)
 ①重心を一度右に移行してから、左に移動する。左足のつま先は外に開き、右手は弧を下から描いて胸の前に動かす。
 ②重心を左に移し、両手は胸の前で交差する。
 ③左足で支えてから、右足を右斜め前に持ちあげてから移動する。
 ④重心は右足に置き、左足はつま先立ちにする。右手は弧を描き頭部を守り、左手は下を押さえる。

 

7式 斜行(シエシン:しゃこう)

 ①腰を左に回し、左手は先に下へ、左膝前を通り、上に上げて手を鈎手(こうしゅ)にする。同時に右手を体の後ろから右耳の側へ回し上げて来る重心を左足へ移す。

 ②腰をやや右に移し、右手は耳の側から前へ弧を描きながら右方向へ回し出す。

 ③腰全体はリラックスする。

 

8式 楼膝(ロウシー:ろうしつ)
 ①膝を曲げてから体を沈め、股関節を緩め、かがみ込む姿勢になる。
 ②重心を右に移しながら、両手は上方から下方へ受け流す。

 

9式 拗歩(アオブー:ようほ)
①左手は後ろから前に、右手は前から後ろに動かし、左足を上げる。

 ②左足を左前方に一歩、斜め45度方向に進める。

 ③左手は前から後ろへ、右手は後ろから前に回し、同時に重心を右足から左足へ移す。

 ④右足を右前方に一歩、斜め45度方向に進める。

 

10式 掩手肱拳(イエンショウゴンチュエン:えんしゅこうけん 右式)

 ①体を右へ回し、右手を拳にする。左手は体の回転に合わせて前に出し、右つま先は外へ向き、顔は正面へ向く。

 ②右で重心を支えながら、左足を左前方斜め45度方向に一歩出す。

 ③右拳を突き出す。突き出す時に重心は右足から左に移し、同時に腰を捻じる。右拳の突き出しと左肘の引きとのバランスを取る。

 ④勢いよく行う場合と、静かに呼吸と合わせる場合と2種類ある。

 

11式 高探馬(ガオタンマー:こうたんま)

 ①両手を交差させ、右足を右前方に一歩出す。

 ②両手を分け開く。

 ③右足を軸に身体を左に回し両手を合わせる。

 ④左足を引き寄せ、右足つま先を入れる。

 ⑤右掌を右側に押し出す。

 

12式 左蹬一跟(ズォドンイーゲン:ひだりとういっこん)

 14式の動作と相反し、体の向きが入れ替わる。

 ①腰を右へ回し、重心を右足に移し、体の回転に合わせて右手を上に上げて頭を守り、左手を下に置いて膝を守るようにして左足を横に一歩開く。

 ②腰を左に回し、重心を左に移し、右手を右側へ回し、左手を内から外へ回す。

 ③重心を右足に移し、両手を腹前で交差し、同時に左足を右足の側まで引き寄せ、つま先を地に着ける。

 ④左足を上げ、左方向に素早く足で蹴り出し、同時に両手も素早く左右に開く。蹴り終わったら、そのまま左足のかかとを地に着ける。

 

13式 玉女穿梭(ユイニュイチュワンスオ:ぎょくじょせんさ)

 ①体を左に回しながら、両手を腹前で合わせる。重心を左足に移し、右足を半歩出し、つま先を地に着ける。

 ②両手の上下の位置を動かし、両手を回す。

 ③体をわずかに沈め、続けて上に軽く飛びあがり、左掌を前に押し出し、右掌で頭部を守り、前方に飛び出す。左足で着地し、体を右に回転させる。体が回転している時に左手を少し下に降ろす。ここの動作でも、ゆっくりと行うことも出来る。

 

14式 運手(ユンショウ:うんしゅ 3回)

 ①腰を右に回し、重心を左に移し、同時に右手を上に回し、左手を下に回す。

 ②腰を右に回し、重心を右足を左足の後に移動する。同時に左手を上に、右手を下に回す。以下同様に3回行う。

 

15式 転身双擺蓮(ジュアンシェンシュワンバイリェン:てんしんそうはいれん)
 ①左足を軸に右に回転させ、両手は右後方へ持っていく。
 ②右足から左足へ重心を移し、左前方に大きく踏み出す。
 ③重心は左に移動してから、右足を左前方から弧を描いて蹴り出す。出来る人は左手右手と足の甲(あるいは膝横)を打つ ※打たずに大きく回すのでも良い。
 ④左足に重心を置き、後方へ右足を着地させる。

 

16式 當頭炮(ダントウパオ:とうとうほう)
 ①体を少し右へ回して重心は右足に移し力を溜める。両手は重心の移動とともに下方へ受け流す。
 ②体を少し沈めて、両手は拳を握り、腰の附近に置く。
 ③重心を左へ移し、同時に両拳を打ち出す。

 

17式 金剛搗碓(チンガンダオトゥイ:こんごうとうたい)

 ①体を右へ回し、両手を下から上に上げ、左掌を外に右掌を斜め上に向け、重心を右に移す。

 ②体を右へ回し、両手はその回転に合わせて回す。体を引き続き右に回し、右足のつま先を上げかかとを軸に外へ開く。

 ③重心を右足に移すし、左足を上げて、左前方の方向斜め45度に一歩出す。

 ④重心を右足から左足に移し、腰は重心移動に伴って左に回し、同時に左つま先を外へ開き、左手は下へ降ろす。

 ⑤両手を十字に合わせる。右手前の腕に左手」が来るようにする。

 ⑥左手を返しながら下に沈め、同時に身体の感覚も下に沈める。

 ⑦右手を拳に変え、先ず右足と一緒に上げて、その後右足と同時に下に降ろす。

  この時に右足は強く踏み込むのと静かに踏みろす、の2種類がある。


18式 收勢(ショウシー:しゅうせい)

 ①両手を左右に分け、相対させる。

 ②両手を下方に合わせる。

 ③体を下に沈め、同時に両手を下に降ろす。

 ④元に戻り、自然体で真っ直ぐに立つ。