神奈川県気功太極拳倶楽部(神奈川県太極拳連合会)

中国武術研究院 横浜武術院 神奈川県気功太極拳倶楽部は、アフターコロナ時代に応対した活動を行っています。 「上海復旦大学武術協会 日本本部」として普及活動を展開しています。本格的な中国武術大会の「武術ジャパンカップ大会 伝統中国武術大会」を運営していました。お問い合わせは「横浜武術院HP 」www.yokohamabujutuin.sakura.ne.jp によろしくお願い致します。

普及指導員理論3 基礎医学知識について

基礎医学知識について

 

伝統中国予防医学(四季養生論)

 

ameblo.jp

 

西洋医学的日本医学について

 

医学【いがく】

日本で医学という場合,最も広義には,医療の技術へ焦点をあてた医術,倫理性に焦点をあてた医道,および医療のための知識に焦点をあてた医学の三つを含み,ときにこの二つ,あるいは一つを意味する。

最も狭義には3番目の自然科学の一部としての人間生物学を意味する。したがって,それらの間を意味が動くために,なかなか定義が困難である。

外国語では,たとえば英語でいうmedicineは,日本語でいう最も広義の医学にあたり,〈社会の制度的機能の一部として,病気の治療のための理論と実践〉として定義される。

治療医学では病人を治療し,病気を予防し,健康を増進することを研究する学問。

そこで治療とは、病気やけがをなおすこと。病気や症状を治癒あるいは軽快させるための医療行為。

そこで医学は、基礎医学臨床医学予防医学として社会医学に大別される。


基礎医学 きそいがく】

人体の構造・機能についての研究や,臨床についての基礎的研究などを行う医学分野の総称。

解剖学,生理学,生化学,病理学,細菌学(病原微生物学),寄生虫病学,薬理学,血清学,栄養学,衛生学,法医学などに分かれる。

医学の研究や臨床の基礎となる学問。解剖学・生理学・生化学・病理学・微生物学など。


臨床医学 りんしょういがく】

実地に患者の治療を目的とする医学。内科・外科・小児科・産婦人科をはじめ多数の独立した診療科がある。

患者に接して診断・治療を行う医学分野。

内科,外科,整形外科,小児科,産婦人科,皮膚科,泌尿器科,眼科,耳鼻咽喉科,精神科(神経科),歯科,放射線科,さらに麻酔科,老人病科,形成外科に分かれる。

基礎医学社会医学に対していう。


社会医学 しゃかいいがく】

生活環境と健康との関係を研究する医学の一分野。環境医学・公害医学や保健衛生行政なども含まれる

生物としての人間だけでなく,社会的存在としての人間を重視して研究,診療を行う医学。したがってその対象は常に集団であり,諸種の社会階級・階層につき,それぞれ特殊な生活状況と健康状態との関連を検討し,

特に勤労者階層の健康の維持,増進,修復を,医学的および社会的に図ろうとする医学分野である。


予防医学 よぼういがく

傷病の発生や悪化を防ぐ医学。治療医学に対して用いられる。環境の整備と体力の鍛練,予防接種などによる特異抵抗力の付与,傷病の早期診断と迅速的確な治療,合併症や後遺症の予防,リハビリテーションなどの諸段階を含む。

治療医学に対して用いられることばで,疾病の予防についての諸問題を扱う医学の一分野。

急性伝染病に対する予防接種,検疫などをはじめ,近年では,成人病,精神・神経病などの慢性変性疾患,産業保健における事故・疾病,および環境破壊による健康障害に対する予防も含まれる。

予防医学は,積極的予防(第一次予防),早期発見・早期治療(第二次予防),および悪化防止と社会復帰(第三次予防)の3段階に分けられる。

第一次予防は,集団レベルすなわち公衆衛生学的な分野であり,第三次予防は臨床医学の領域で,また,第二次予防では両者が協力して行う領域である。


こうして見てみると現代日本社会では一番大事なことは如何に治療医学にお世話にならず、予防医学知識を広め、恒常性においていつも心身が良好で健全な状態を保つことに意識を置くべきである、ということが判ります。


現代日本式養生:生体防御学として、各個人の立脚地の基本 7つのカテゴリー

著述 成澤正治

現代日本医学を研究し取り入れてみたことで、いろいろと判ったことがあります。

人間誰であっても健全な健康維持に油断は禁物ですが、かなりの高い確立と可能性で自身でずっと学び、実践、研究し続けてきた伝統中国医学の養生論に

日本医科学での脳科学、免疫学、そして環境医学 リスク科学の生体防御機構の考え方を合わせることで力強く大きな確信を得たので私はこれからこの理論の分野を「現代日本式養生:生体防御学」として提唱していこうと思います。

当然現代日本医学界からは認めてはもらえないジャンルだと思いますが、ひとつの民間健康医学として私は自信を持って推進し、皆様の健康維持活動のために尽力してやっていこうと思っています。

(最近改めて再認識したのは日本の政府関連のすべての公的機関では日本国民のために仕事をやっているのではなく、自分の報酬と企業の利益のためだけにやっている事実だということです)

この学術の基本認識として以下の7つのカテゴリーを作りました。

1、医学教養を持っていて、運動習慣を持っていて、健康である。

2、医学教養を持たずして、運動習慣を持っていて、健康である。

3、医学教養を持っていて、運動習慣を持っていなくて、健康である。

4、医学教養を持たずして、運動習慣を持っていなくて、健康である。

5、医学教養を持っていて、運動習慣を持っていて、不健康である。

6、医学教養を持たずして、運動習慣を持っていて、不健康である。

7、医学教養を持たずして、運動習慣を持っていなくて、不健康である。


見て判る通りに理想としては1、がベストです。

実は多くの医学データから見て判ったことは2、が実は日本国民は世界でも多い方だという事実です(運動が労働で運動を兼ねている、ということも含んでいます)

そして次は3、が最も多いのは普通一般の日本の医療業界、医学会の現実ということです、5、というのがヤブ医者やなんちゃって健康法の指導者たちになるということです(実は案外、多いのが現状)

ここで4、と7、が日本国内で一番多いということが判ると思います。

6、は西洋的スポーツ競技選手、あるいは運動をしていても効果的ではない人で「なんであの人が・・」なんていわれる場合のことです。

私はこのカテゴリーを各個人個人自身で当ててみてから、それぞれで考えて判断をしてそれぞれに相応しい実践活動を見つけて行っていく、というスタイルで成澤式養生論を現代日本式養生:生体防御学としてやっていきたいと思います。

 

病気の起こりにくい体質作り   著述 成澤正治

今現在の現代日本社会ではとても問題の多くが複雑になっている印象をいつも思います。

特に「健康なからだ」という概念では、多種多様な認識が広まり、一般的には身体の具合が悪くなってから考えたり、あるいは身体の具合の悪い人のことを見聞するようになってから「どうしようか」という発想になる傾向が見られます。

私自身のプロセスでは、最初が剣道、そして武術、太極拳、そして健身気功や伝統気功を行うようになり、気功を行ううえで必ず中国医学での養生理論が必要になってきます。

そして現代日本医科学の持つ多くのデータを知ってから、両面合わせて考えるようになると、油断は禁物ですが、

かなりの高い可能性で自らの心身の健全性を実感しながら継続維持することができます。

何故なら伝統中国医学の養生の考え方の立脚地は、いつも「健康状態が健全」でありたいために、「心身が元気な状態」で、それでも多くの気遣いでもあるための、制約や注意事項を長い歴史の中からの統計学と確率論の観点からその知恵を積み重ねて記録し続けてきた経緯から実践を休むことなく繰り返していくという状態から成り立っているものです。

しかしながら現代日本医科学もとても優秀な面があります、それは現代的な病を発した患者さんたちの記録:データの量から分析し、原因や要因の可能性を細胞などのミクロの単位まで調べてあることです。

現代日本医学での考え方の立脚地は、病気になった人の状況や状態を細かく調査し、病の原因であるものを発見したら、その原因を改善したいために手術や薬物投与(使用薬物研究・実験もその一環です)を行い、時には身体に副作用や若干の不具合を起こしてでも、最も悪性な状態から悪性を取り除くまで、その可能性のための施術を行うものです。

医療の在り方や医師の医療という仕事はこういうことで、この後に各自の持つ回復力や免疫力が働くと治癒という状態を得られる、というものです。

そして環境医学や免疫学は「病気になってしまった人」を多く調査し、その病気になってしまった原因や要因から分析し、

体内で何が起きているか、病気予防の体質にはどういう成分が身体の中に必要か、どのようにして体内の抗体ができるようになるかの環境をシミュレーションを考えてはその予防方法をいろいろと考えて試験し、効果が若干でも出たら、それを紹介する、というものです。

ですから東洋医学的立場と西洋医学的立場というのは、まったく立脚地が異なっていることが解ります。

そして「医学的根拠」という概念は近代日本のドイツ医学を経て現在は米国式医療を取り入れ、その世界での権威の日本医師会などの機関が考えているものが法的に認められた「医学的根拠」と呼ばれているものなので、彼らが関心持たないものは「医学」として見なさない、という立場だということです。

そして新薬開発という分野があり、これも医療ビジネスに繋がっていて、そこに製薬会社や健康食品会社などが関係している、ということがあります。

こうしてできてしまった日本国内の状況を変えるのは難しく、我々のような東洋医学的見地というものは民間活動としてコツコツと成果を上げて病気になりにくい体質を作り上げて、それを継続維持していける皆さんと一緒に元気で楽しくやっていく、のが一番だと思います。

今現在は私達は日本医学界のデータから見て病気の原因や要因を統計学的に考え、その問題にならない実践方法を行い、

医学的根拠から見ても合致した健康な体質を作るために(本当の意味でのからだづくり)食事、運動、環境などから適したものを選び良質な一定法則:習慣を作り、それを継続する活動を行います。

ですから西洋医学から発展した日本医学を活かして多くのデータからの可能性の確認を行い、もし何か身体に心配が大きかったら病院で調べてもらい、その状態をデータ化してもらいしっかりとした確認機関の場としていれば、今現在は身体のどの部分でも可視化できるようになっているのでそういう意味では安心できる時代になっています。

そして私達の行う東洋医学的養生運動を通じて四季折々の中で現状的身体感覚を毎度毎度確認しておくことができるので、常にその良質な状態を一度知ることが判れば、その継続維持の連続はさほど難しいことではなくなります。

たとえ組織的、社会構造システム的で医学界同士が折り合いがつかなくとも、我々のような現場主義者では両面の良いものを取り入れることは大いに可能なので、その機能性を発揮できるのは強みだと思っています。

世界保健期間WHOでは「健康」の定義をこういっています。

「健康」とは「肉体的」「精神的」「社会的」に健全で良好な状態であること。


しかしながら昨今の世界中で起きていることの連続を考えてみたり、現代日本社会の風景を眺めてみると、

先ず「社会」が健全なのか、どうか。

その社会で生活を無理にでもさせられていれば「精神」はどうなるのだろうか。

そしてそういう状態に長くいると「肉体的」にはどうなるのだろうか。

日本の医学界もそういう状況を見て何を思うのだろうか。

そんな世の中でも、我々はひと先ず我々の「社会・コミュニティ」の中で「心身共に病気の起こりにくい体質作り」が一番大事でこれを行っているので、

WHOの言う、

「健康」とは「肉体的」「精神的」「社会的」に健全で良好な状態であること。

を堅持してこれからもずっと頑張っていきたいと思うのです。

 


脳科学から見る太極拳  著述 成澤正治

人間の脳は大きく分けて、大脳、小脳、間脳、脳幹の4つとなってそれぞれの働きをしています。

大脳は脳の中で最も大きな部分を占め、私達がいろいろと思考し、物事を作り出したりするクリエイティブな能力を発揮し身体を動かすこと、感覚を把握する能力、芸術、言語、記憶といった能力に関係する部分です。

小脳は私達の身体感覚と脳の調整を図り、バランス感覚などの制御力を行う場所でもあります。

間脳は視床下部視床松果体とに分かれ、それぞれに生活の中での環境との調整を図る機能をしています。視床下部では自律神経の統御、のどの渇きの調整、体温調節、睡眠パターンの調整などです。松果体は体内時計のような働きを行っています。

脳幹は脊髄と間脳の間にあり、呼吸、心拍を調整し感覚神経、運動神経と連動し生命活動そのものを支えている部分です。

一般的に脳死という場合は脳幹までも機能しなくなったことを差し脳の中でも最も根本的な生命活動に関わる部分です。

そしてありとあらゆる運動を行う時には、脳幹から背骨の中に繋がっている重要な神経系統を脊髄といいます。

脊髄は全身の手足や内臓とのありとあらゆる末梢神経と繋がっており、それを受容器である感覚神経と効果器の運動神経が脳からの「意:おもい意識」を通して各々を動かしている、というしくみです。

脳や脊髄といった中枢神経から身体中に張り巡らされた末梢神経まで神経には電気信号を伝える働きをしているニューロン神経細胞があります。

ニューロンには動いたことを感じ取る感覚ニューロンと動かす指令を伝えるための運動ニューロンがあります。

例えばある部分を目的意識的に動かそうとする行為というものは、例えば腕を伸ばそうと思い、実際に動かすには脳から「腕を伸ばそうという意識」がはたらいて脊髄から末梢神経を伝って運動ニューロンを通して動き、感覚ニューロンがそれを認識し「腕が伸びた」と脳に伝わり、脳はそれらの一連の動作を認識できる、ということです。

ニューロンは隣の細胞までの数ミリのものもあれば、脊髄の中の数十センチまで伸びるものもあり、抹消神経だけでなく脳や脊髄中にもたくさんあります。

更にニューロンを他の細胞とが繋がる部分では、シナプスという信号の受け渡し部分が存在し、身体から遠い部分であっても脳の動きはこの電気信号が身体中の全細胞に伝わり届くようになっています。

この脳科学の原理から太極拳運動を見ていくと、全身すべてを用いてゆっくりした動きを行うということは、動く部分隅々まで神経細胞の感覚ニューロン、運動ニューロンを同時進行で動かして全身を意識的に操作をする、ということです。

そして体重移動を繊細なまでに行うことで姿勢筋を保ちながら、同時に抗重力筋肉を感じながら前後左右に自在に移動し、攻防意識ある動作を形作る、という高度な運動神経と感覚神経を使った行為です。

他の武術項目も、その項目の特色を行うことで更なる感覚の感度を上げていくことができます。

そしてひねりやねじれの動きは頚椎、胸椎、腰椎のある24個の繋がっている背骨の繋ぎ目の椎間板を刺激し、胃腸などの消化器系統の臓器をもみほぐし、呼吸法を用いることで肺呼吸機能を向上させられます。

そして脳では肺で得た酸素の6割を消費することで安静効果は副交感神経の感度を活性化させられます。

更に導引術や五禽戯などの伝統気功を併用すれば、五臓六腑すべての働きの向上の実感を得られて身体の骨格と背骨の中を通る脊髄への刺激と矯正、全身の内臓臓器の正しい場所へと配置し直すことが出来ます。

そうしてゆっくりと精神が落ち着いた状態で全身の血行促進が高められ、血液の体内循環が高まり、体温の上昇と発汗作用が促され、老廃物は体内から汗からも、排泄物からも出されるようになり、毒素排出:デトックス効果が得られます。

そして胃腸から吸収された栄養分は全身に周り、新しい細胞が作り出され、古い細胞と交換されます。

そうすることで知らずとも体内に仮にがん化した細胞の化合物が出来始めたとしても新しい細胞がどんどんと作られている力に負けて、増殖ができなくなることで体質的にがん予防になることに直接に繋がります。

練習後に得られるスッキリ感という心地好さというのは、こういった毒素が体内から抜けることによる感覚で不要な排泄物が体内から出された清清しさなのです、そうして同時に胃腸の動きは活性化されるのでまた新たに体内に入る栄養分は充分に吸収されやすくなり、身体全身がほぐれ、巡りの良い状態なので睡眠も良く、そして脳はまた質の良い休息を経て、次の日の朝の爽快感と繋がっていくのです。

こうした行動の積み重ねによって脳における血行促進も図られ、脳梗塞や脳出欠やくも膜下出血などの脳卒中の予防になり、

感覚ニューロンと運動ニューロンの機能低下が原因で起こるアルツハイマー認知症を直接防ぎ、意識感覚がずっといいかたちで継続維持できることは近年多くなったパーキンソン病の予防にも直接繋がります。

そして全身のすべての細胞の意識的活性化の運動習慣を身につけることで当然に体内に出来るがん細胞化を防ぐことが可能です。

こうして現代日本社会では超高齢化社会の到来といわれていても、自発的に自身の心身を活性化できて多くの病の要因を防ぎきることは実際に大いに可能で、

人間の身体は60%以上が水分で出来ていますが、日本の環境は他の国々よりもきれいな水や緑に恵まれているので、心身の状態を優位に保てることが有意識的に充分出来るのです。

現代の医科学と医療機器の進化はめざましく、体内の細胞は原子レベルでその状態を調べることはすべてが可能になっている時代になったので、太極拳や気功、武術運動で全身の意識的な活性化活動を知るようになれば、今の日本は鬼に金棒で、

実は世の中は心配を煽ってくることがありますが、こうした技能と方法を持っていれば、脳科学的立地から見ても自身の持つ心身において大いに安心と安全を得られることの出来る時代になっていて大きな自信:信用力を持てることができるようになったことを確認して認識することができるのです。