神奈川県気功太極拳倶楽部(神奈川県太極拳連合会)

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交流指導員理論 龍身蛇形太極 五行功法

龍身蛇形太極 五行功法

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手型:手と足の十二経脈の経絡と動作と陰陽五行節が季節・四季に連動する主要五臓器を動かし按摩運動の動作と結び付ける。
指先に繋がる経脈:1:親指:肺経 2:人指し指:大腸経 3:中指:心包経 4:くすり指 三焦経 5:小指:小腸経

 

歩型:虚歩:後ろ足の裏側にまで全体重を乗せて安定させる(実) 前足は踵をつけて、つま先は上方に向けて前足には体重がかからない(虚実分明)体重比率「前足1:後ろ足9」
馬歩:両足を左右に開き、馬に跨った姿勢と同じような型を作り、両足の裏側までしっかりと支えて立つ、体重比率は「5:5」
弓歩:後ろ脚の裏側から力を導き、上半身へ力の流れの道筋を到達させ指先まで届かせる(勁)体重比率は「前足3:後ろ足7」
四六歩:後ろ足に体重を6割ほど乗せて、前足には4割ほど乗せて、後ろ足で地面を踏み出し、前足に力へ送り込み弓歩に移行する型


1式 起勢
2式 手揮琵琶 ショウホイピーパー    
(五行:火 臓器:心臓 季節:夏)
3式 提手上勢  ティーショウシャンシー  
(五行:土 臓器:脾臓 季節:土用 )
4式 白鶴亮翅  バイフー リャンチー  
(五行:金 臓器:肺臓 季節:秋)
5式 如封似閉 ルーフォンスービィ    
(五行:水 臓器:腎臓 季節:冬)
6式 玉女穿梭 ユィニューチュアンソウ   
(五行:木 臓器:肝臓 季節:春)
7式 収勢


1式 起勢

督脈から始まり、湧泉~委中~尾閭~命門~大椎~百会を過ぎて任脈に流れ始め、
任脈を通り、百会~印堂~壇中~気海~太敦~湧泉を通す。

足を揃えて立ち(並歩)、遠くを平行に見る、やや腰を落とし両膝を曲げ、左足の小指側からゆっくり後ろ側から半円を開きながら左横へ出す(套歩) 歩型は馬歩になり、腰を落としながら息を吐く(呼気)、足の裏側(湧泉)から、両膝の裏側(委中)尾骨の先端(会陰)から意識して、息を吸いながら(吸気)力を上方へ腰椎と胸椎の間(命門)を通し、肩甲骨、頚椎へ導き、頭頂(百会)まで勁を導く(督脈を感じる)頭頂から、前方へ意識の流れを感じ(意念を通す)

呼気に呼吸運動は変わりながら眉間の真ん中の位置(上丹田:印堂)から始まり(任脈を感じる)下方へと下げていく、両肩、両腕をやや内旋させながら、心臓の上にある胸骨体の真ん中の位置(中丹田:壇中)を緩めながら勁を導く。更に意念は下方向へ導き、お臍のやや下の小腸の真ん中の位置(下丹田:気海)へ届かせる、ここまで中丹田から下丹田までは胸式呼吸から腹式呼吸の動作を行う。意念は、脚部へ向かい、足の親指と第2指の間(太敦)を通って、足の裏側の中心付近の位置(湧泉)へ到達させて督脈から任脈を一巡させて小周天が完成する(督脈を動かすことは脊髄に繋がり伸展運動になり全身の神経叢に刺激を与え、任脈を動かすことは収縮、弛緩を繰り返す蠕動運動を行えて、呼吸運動を合わせることで質の良い有酸素運動効果が得られる)

 

2式 手揮琵琶 ショウホイピーパー    
(五行:火 臓器:心臓 指先:中指 季節:夏)

体重は右足に移行しながら歩型は虚歩を作り、手揮琵琶の動作を象形する、心臓に意識を向けて中丹田に意念を集める、左足の踵(失眠)から前方へ一歩踏み出しながら、四六歩の歩型を作る、弓歩の歩型へ移行しながら、上半身は中丹田から発した意念は両手の掌の中心(虎口)へ流れ、五本の指先の先端まで導き、小指の先端から、くすり指の先端、心臓に繋がる経脈の中指に意識を集中させて、親指へ導き両手の虎口は心臓の中心に意念を届かせて小周天を行いながら虚歩に戻り、再び手揮琵琶の動作を象形する。この動作を3回繰り返し、次に同様に右方向側を同じく行う。


3式 提手上勢  ティーショウシャンシー  
(五行:土 臓器:脾臓 指先:くすり指 季節:土用 )

視線は正面を向いて左足を前方へ出しながら半円を描き、左横へやや大きめに開く(邁歩) 歩型は馬歩を作り、手型は左掌の虎口を意識してやや下方向へ抑える形を作る、呼吸は吸気を行いながら右手は小指側を内旋させながら脾臓膵臓附近に捻る力が届くように蠕動を働きかけながら左手のくすり指を意識して視線を合わせながら上方へと高く引き上げる、上方へ意念が到達したら右掌の虎口を天の方向へ押し上げながら開く、視線は正面に戻る。右手から上方へと始まり右左と交互に3セット繰り返し行う。


4式 白鶴亮翅  バイフー リャンチー  
(五行:金 臓器:肺臓 指先:親指 季節:秋)

視線は正面を向いて 歩型は馬歩を作り、両手共に手型は左掌の虎口と親指に意識を向けて、上方向へ押さえるようにしながらしっかりとした円形を作る(両手は陽手) 呼吸は吸気を行いながら両手を頭上に置いたまま左方向へ弓なりに傾けて、右肺の肋間筋は伸ばされ、左肺の肋間筋は縮められ、左右の両肺は伸展・伸縮運動を行える。左手は掌の虎口を内側へ向けて陰手を作り、右手は外側へ向いている型(陽手)になり胸の前で円形にする(陰陽手) 右足の裏側の湧泉から踏み出しながら、右膝の裏側(委中)を通し、右鼠径部は伸ばし、左鼠径部には刺激を与えながら、左方向に大きく腰から捻る、視線は後方を通り、左斜め後ろ側まで見て、両目も動かす。一番深いところまで捻ったら、2秒ほど静止して、息は吐きながら正面に戻り、左手は外側へ向けて陽手になり、両手共に陽手になる。初めに戻り、次は右方向へ傾けながら左右と交互に3セット繰り返し行う。


5式 如封似閉 ルーフォンスービィ    
(五行:水 臓器:腎臓 指先:人差し指 季節:冬)

足を揃えて立ち(並歩)、遠くを平行に見る、やや腰を落とし両膝を曲げ、両足の裏側(湧泉)から、両膝の裏側(委中)尾骨の先端(会陰)から意識して、息を吸いながら(吸気)力を上方へ腰椎と胸椎の間(命門)を通し、肩甲骨、頚椎へ導き、頭頂(百会)まで勁を導く(督脈を感じる)頭頂から、前方へやや大きく左足の踵(失眠)から前方へ一歩踏み出しながら、四六歩の歩型を作る、弓歩の歩型へ移行しながら、下半身から発せられた勁は上半身に上がり、腰椎から命門を通り、腎臓を刺激する。更に両肩へ引き上げられた流れが任脈の下方向から流れ、下丹田中丹田を通り両手の推掌になり、上丹田を通り、前方へと押し出される。押し出した後は両手は左右に分かれ後方に移行させから発した意念は両手の掌の中心(虎口)へ流れ、督脈に引き継がれる為に、頭頂の百会から後方、下方向に勁が向かい、命門を通り、前に一歩出した左足を戻して膝の裏側の委中から下へ戻り、足の裏側の湧泉へ帰還する。それから足を揃えて立ち(並歩)、遠くを平行に見る、そして今度は前方へやや大きく右足の踵(失眠)から前方へ一歩踏み出しながら、四六歩の歩型を作りながら、右左が入れ替わって同様に動作を行い、交互に3セット繰り返し行う。

 

6式 玉女穿梭 ユィニューチュアンソウ   
(五行:木 臓器:肝臓 指先:小指 季節:春)

左足の小指側からゆっくり後ろ側から半円を開きながら左横へ出す(套歩) 歩型は馬歩になり、腰を落としながら息を吐く(呼気)、左腕は肩の高さで左手は陰手になり、右腕は腰の位置に下げ降ろし、右手は陽手になり。指先は上向きになる。右の脇腹の肝臓附近への蠕動を行いながら、左斜め方向に両手共に陽手になり、右手は横向きの推掌を行い、左手は同時に縦の推掌を行う。この時にT字型になる。次に右腕は左手前に押し出してから、肩の高さで左手は陰手になり、右腕は腰の位置に下げ降ろし、右手は陽手になり。指先は上向きになる。左の脇腹の胃から小腸の入り口附近からの蠕動を行いながら、右斜め方向に両手共に陽手になり、右手は横向きの推掌を行い、左手は同時に縦の推掌を行う。この時にT字型になる。交互に入れ替えて3セット繰り返し行う。


7式 収勢

両手は背面に向け指先を下向きにしながら、尾骨の真ん中(長強)から腰椎を丸め、重心を下方に腰を落としながら歩型は馬歩になり、息を吐く(呼気)、足の裏側(湧泉)から、両膝の裏側(委中)尾骨の先端(会陰)から意識して、息を吸いながら(吸気)力を上方へ立ち上がり腰椎と胸椎の間(命門)を通し、肩甲骨、頚椎へ導き、頭頂(百会)まで勁を導く(督脈を感じる)

 

頭頂から、前方へ意識の流れを感じ(意念を通す)呼気に呼吸運動は変わりながら眉間の真ん中の位置(上丹田:印堂)から始まり(任脈を感じる)下方へと下げていく、視線は上向きになり顔面も上向きにして気道を伸ばす、両手は一番高いところで合掌を行って、次に胸の前まで降ろす時に両肘も合わせる意識は上丹田から中丹田に持って来る、両手の合掌は中丹田から両方の指先は下向きになり腰を落としながら下丹田を通す、下丹田に意識が届いたら按摩を行いながら腰回りを摩りながら掌を背面に移動させる(帯脈への刺激)再び、両手は背面に向け指先を下向きにしながら2回目を行う、合計3回を行ってから、※起勢と同じ動作を行う。

 

足を揃えて立ち(並歩)、遠くを平行に見る、やや腰を落とし両膝を曲げ、左足の小指側からゆっくり後ろ側から半円を開きながら左横へ出す(套歩) 歩型は馬歩になり、腰を落としながら息を吐く(呼気)、足の裏側(湧泉)から、両膝の裏側(委中)尾骨の先端(会陰)から意識して、息を吸いながら(吸気)力を上方へ腰椎と胸椎の間(命門)を通し、肩甲骨、頚椎へ導き、頭頂(百会)まで勁を導く(督脈を感じる)頭頂から、前方へ意識の流れを感じ(意念を通す)

 

呼気に呼吸運動は変わりながら眉間の真ん中の位置(上丹田:印堂)から始まり(任脈を感じる)下方へと下げていく、両肩、両腕をやや内旋させながら、心臓の上にある胸骨体の真ん中の位置(中丹田:壇中)を緩めながら勁を導く。

 

更に意念は下方向へ導き、お臍のやや下の小腸の真ん中の位置(下丹田:気海)へ届かせる、ここまで中丹田から下丹田までは胸式呼吸から腹式呼吸の動作を行う。意念は、脚部へ向かい、足の親指と第2指の間(太敦)を通って、足の裏側の中心付近の位置(湧泉)へ到達させて督脈から任脈を一巡させて小周天が完成する(督脈を動かすことは脊髄に繋がり伸展運動になり全身の神経叢に刺激を与え、任脈を動かすことは収縮、弛緩を繰り返す蠕動運動を行えて、呼吸運動を合わせることで質の良い有酸素運動効果が得られる。この動作を3回繰り返す。

 

終わったら、呼吸を柔らかな自然呼吸に戻し、左足を右足に揃えて立ち(並歩)、遠くを平行に見る。